暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第159話 Debriefing vol.3
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う成果が出たかもしれない。……もっと多くの被害が出たかもしれない。なにせ、その10年後はナーヴギアと言う直接脳に介入する装置が生まれたんだからね」
菊岡は足を組み直し、そして腕を組んで笑った。
「たら、れば、話をしていたら、本当にキリはないけどね。リュウキ君。……君があの時止めて、救われた人達がいたと言うのも紛れもない事実なんだ。だから、君に責任はない。……客観的に見ても、心情的に見ても、どう見ても、ね。……そんな事を言ってると、君を慕う子達が怒るんじゃないかい?」
「………」
菊岡の言葉を聴いて……、軽くため息を吐いた。キリトも同様だった。
「……ありがとうございます。と言っておきます」
「はぁ、良かった。それで、リュウキが思いつめでもしたら、レイナが悲しむぞ。……もう、みたくないのはオレも同じだからな」
「そう、だな。キリトもありがとう」
「いや。……もうちょっと、菊岡さんの様に頭が回れば、良かったんだよ」
皮肉を、そして悔しさを5:5の割合で込めつつ菊岡にそう言う。菊岡は笑いながら返した。
「いやいや、これでも僕は君達よりずっと、人生を歩んできて経験してきているからね。たまには、良い所もみせないと、って思っていただけだよ」
「そうですか。……お礼に、例の情報、RYUKIの友人を脅して〜の件の話。完全に無しにしておきます」
「………ええええ!!!! ま、まだ あったのかい?? その話!」
今度は、菊岡が驚く番だった。
当初のキリトとの話がまだ終わってなかった様だったから。それを見たキリトは笑っていた。してやったり!と言った表情をしていた菊岡の表情が崩れたから……。
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