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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第159話 Debriefing vol.3
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した為、彼らの健康チェックや社会復帰の作業に忙殺され、一時的に須郷の監視が手薄になってしまったのは否めない」
そして、そういった後、ある資料の束を取り出した。
「そして狭山。彼の事だが、彼が嘗て起こした事件についての資料は揃っている。……これは綺堂氏の元で制作されたものだが……、当時の悪質な研究成果、資料については、全て破壊され尽くされてね。……状況証拠は揃っていたんだけど、物的証拠は何1つ残ってなかったそうだ。だから、罪に問うことが難しく、その隙を突いて、巧みに逃げ切った。……その後、マークしていたはず何だが、逃走、と言う事になっている。その後の事だが……名前を変え、須郷の元にいったんだろうと言う事は、今回の事件を見ても間違いない。恐らくは、その研究成果の資料を須郷への手土産にね」
そう説明をした。
それを聴いても、やはり納得ができない所はある。アスナは勿論、レイナやリュウキだって、辛く苦しい想いをしたんだから。力が拳に篭った所で、リュウキが口を開いた。
「……キリト。あの男が……、狭山が野放しにされたのは、オレの責任、オレのミスだよ。……何も考えずに、ただただ復讐心に囚われて、爪が甘かった。信頼出来る人もいたのに、怠った。……だから、証拠を残すと言う事をしなかったし、あの男、狭山が密かに持っていた研究資料のバックアップデータの存在も頭になかった。……だから、あのALOの事件の半分は……オレのせいだ」
顔を俯かせながらそう言うリュウキ。そんな事は考えた事もなかったキリトは、思わず椅子から勢いよく立ち上がる。
「ば、バカな事言うなよ、リュウキ!あの事件は須郷の、そしてその狭山と言う男が原因で引き起こされたものだ!お前は、お前は 止めたんだ!あいつらの非道な研究の全てを今度こそ、破壊して、証拠も警察に送って、……リュウキのせいな訳がないだろ!」
そう力強く言ってくれるのは嬉しかった。だけど、どうしても心に引っかかる所はあるんだ。ずっと、考えていた事でもある。
「そう言ってくれるのは嬉しいよ。でも、……狭山がいなければ、あの研究が完成に近づく事もなかった。……少なくともこの期間で完成させるなんて、無理だろう。……事実なんだ」
「いや、リュウキ君」
そこで、菊岡が入ってくる。
キリトは感情のままに、庇おうとしているから、菊岡が客観的な意見を、当時の状況からリュウキに告げる。
「もしも……、リュウキ君がその10年前の研究を壊して止めてくれなかったら……?を考えた事はあるかい?」
「………」
「確かに、あの時点で完全に止めるのがベストだったのは否めないよ。でも、それを言うなら、もしも。リュウキ君がそれを止めずに放置していたとしたら? ……更に完成度の高い人間の精神を、脳の全てを操ると言
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