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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第159話 Debriefing vol.3
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亡くなったプレイヤーたちの遺族の事を思えば、当然。だが、それでも……胸に秘めておかなければならない事だってある。あのゲームの当事者なのだから。
そんな時だ。
キリトの携帯に着信音が鳴り響いた。
キリトは、取り出し、メッセージを確認した。写真付きで送られてきたその内容は。
『もう、ご飯食べちゃったよ』
と言うメッセージと一緒に、皆が映った写真。
『追伸、リュウキ君にもヨロシクね!byレイナ』
とレイナからのメッセージもあった。同じ場所に2人がいるから、一度に済ませたんだろうと思う。
「……はは」
キリトは、確認して笑うと……、となりのリュウキの肩を叩いて見せた。リュウキもその内容を見て、キリトの様に微笑む。……本当に良かったと改めて感じた。時間がたったとは言え……、そう感じてしまうのも無理はなかった。
「……誰からだい?」
菊岡はそう聞くが、大体は察している様だ。2人が柔らかい表情をしていたのだから、容易に察する事が出来る。
「ああ、君達のお姫様か。……君達も本当に大変だったね。SAOから脱出出来たと思えば今度は」
その言葉の続きはキリトが繋げた。不快感が拭えない。だからこそ、皮肉を込めながら。
「ええ、本当に大変でしたよ。ALOの中で進行していた大犯罪を、誰かさんが気付かなかったせいでね」
「………」
リュウキは、再び眼を瞑り、腕を組んだ。この頃の自分は、今自分ではない。だから、キリトの様に怒りに表す権利すらない。……ただただ、キリトに感謝しかなかったんだから。
「いや、それについては釈明のしようもないよ。目を覚まさなかった300人ものSAOプレイヤーが須郷伸之、そして ずっと警察も追っていた狭山武治の実験体にされていたと言うことを知ったのは、君達が事件を解決した後だったんだからね」
そう、全てを知り、対処しだしたのは、リュウキが……、いや綺堂があの時警察に通報。須郷と狭山の2人を逮捕してから、広まったのだ。大犯罪の背景と、そして 10年以上も逃げいてた男の所存についてを。
「……どうしてあの男らの企みを未然に防げなかったんですか。それに、あの男。狭山と言う男がなんで今の今まで捕まらなかったんですか」
キリトがそう問いただした。
狭山と言う男がいなければ、須郷はSAOのサーバーに仕掛けをする事を諦めたかもしれない。そして、何よりあの悪魔的研究が完成に向かう事もなかったかもしれない。たら、れば、を言えばきりはないが、聴かなければならない事だった。
「……順を追って説明をするよ。まずは須郷だけど、彼は茅場先生と同じ研究室にいた人間だから、チェックはしていたんだ。……しかし、7000人ものプレイヤーが突然現実世界に帰還
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