マブラヴ
1069話
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そして、俺達シャドウミラーにとってもオーストラリアに次ぐ親しい国だ。
もっとも、向こうとしてもシャドウミラーと親しいというのは色々な意味で有利な出来事なんだろうけど。
不安要素を考えれば、恭順派か?
俺達を目の敵にしているし。
まぁ、恭順派の教義を考えればしょうがない。
ともあれ、崇継との通信を終え、鹵獲したBETAを集める指揮を執っている量産型Wへと通信を送る。
「BETAの方はどうなっている?」
『はい、もう数分で全ての作業が完了する予定です』
「そうか、転移に関してはこっちに任せろ。それと、一応念の為に周囲の警戒を怠るなよ。BETAが捕まった仲間を助けに来るような事をしないとも限らないし」
普通に考えれば、BETAがそんな行為をするとは思えないだろう。だが、ハイヴを取り返しに来るような行動を見せるのを考えると、もしかしたら捕まったBETAを助けに来る可能性が全くないとは言えない。
『は! 周囲の警戒を厳にします』
短く返事をした量産型Wに頷き、改めて捕獲したBETAの方へと視線を向ける。
そこには大は要塞級から、小は兵士級まで、様々なBETAが存在している。
ただし、BETAの中でも最大級の大きさを持つ母艦級の姿は存在していない。
……出来れば、母艦級も生け捕りにしたかったんだがな。
その姿が何度か確認された母艦級だが、まだ生きた母艦級を捕らえたという報告は存在しない。
マブラヴ世界の者達は、俺達と接触する前からBETAを積極的に捕獲しては、その生態とかを調べていた。
そういう意味では、マブラヴ世界の住人にしても母艦級の生きたサンプルは欲しいのだろうが……地中を移動するというのがネックになっており、またその数もそれ程多くはないだろうと見なされている為に、未だに捕獲は出来ていない。
一応これまで倒した死体からある程度の研究や解析は出来ているんだが……
調査をするにしても、当然死んでいるよりは生きている方がいい訳で。
だが、母艦級の場合は生け捕りにするというのは難しい。
あれだけの巨体である以上、下手にダメージを与えれば暴れて周囲の被害が大きくなる。
更に地中に移動出来るという能力がある以上、何とかダメージを与えて弱らせても、いざという時には逃げられる可能性も高い。
かと言って、シャドウミラーの機体で少し強い攻撃をすれば母艦級はあっさりとその命を落とすだろう。
生きて相対している状態で転移フィールドに包み込んで転移するというのが正しいんだろうが、そうなると今度は母艦級が大人しく転移フィールドに包まれたままになってくれるかという問題もある。
メギロートで押さえておけば何とかいける気もするが、そんな状態で暴れられるのも問題だし。
とにもかくにも、
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