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転生とらぶる
マブラヴ
1069話
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利用しかねない、か。そう考えると、そのままでは不味いかもしれない。出来れば綺麗に纏めて消滅させてくれると嬉しい』

 涼しい顔で無茶を言ってくる崇継に、思わず息を吐く。

「あのなぁ。纏めて消滅って……フレイヤでも使えってのか?」
『さすがにそこまでは言わないよ。……ただまぁ、もし使ったとしても敦煌ハイヴの近くである以上しょうがないと思うけど』

 口元に笑みを浮かべつつ告げてくるその様子は、寧ろ使って欲しいと考えているように思える。

「もしかして、このまま済し崩し的に敦煌ハイヴを攻略しろとか考えてないんだろうな?」
『さて、どうだろうね。ただ、そういう風に話が進めばこちらとしても嬉しく思うけど。上の方の頭の固い者達に対処する為にも』
「……五摂家の1つ、斑鳩家の当主とは思えないな。飛ぶ鳥を落とす勢いだってのに」
『ははは。そう言われてもね』

 元々五摂家というのは、武家の頂点に近い位置にいる者達だ。その五摂家の中でも、斑鳩家、崇宰家の2つの家はここ最近は随分と他の家に対して優位性を持っている。それに少し遅れて続くのが煌武院家といったところか。
 当然この2家、あるいは3家が五摂家の中で突出した力を持つようになった理由は、俺達シャドウミラーだ。
 シャドウミラーの代表である俺と個人的な友誼を結んでいるというのも大きいし、ホワイトスターや、そこを経由して他の世界に行った事があるというのも大きい。
 だが……それでも、日本の頂点という訳ではない以上、全てを自分達で決められる訳もない。
 その辺が崇継が頭を悩ませている理由なのだろう。
 そもそも、崇継にしろ、恭子にしろ、シャドウミラーが敦煌ハイヴを攻略するのは賛成なのだ。
 重慶ハイヴの位置を考えると、BETAの攻撃が始まれば集中攻撃される事になるというのは分かりきっている。……もっとも、シャドウミラーの敦煌ハイヴ攻略に反対したのは、他の国々もだったのだが。

「まぁ、その辺の話はまた今度だな」

 メギロートが要塞級や重光線級を固めた状態で持ち上げ、捕獲したBETAの集まっている場所――輸送機等に入れられているのも含む――へと移動しているのを見て、そろそろ通信を終える準備をする。
 まぁ、ぶっちゃけ死体はこのまま持ち帰っても良かったんだが、それを処理するのが面倒だってのがあるんだよな。
 量産型W辺りに任せればコンテナとかに纏めるかもしれないが、それをするのにも時間が掛かるし。

『おや、そうかい? ならこの辺で失礼するよ。シャドウミラーの活躍にはいつも助かっている。今回の作業も結果的に間引きとなったし』
「感謝するのはそっちの好きにしてくれ。俺達としても感謝されるのは嬉しいからな」

 このマブラヴ世界で、日本という国は色々と影響力がでかい。

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