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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第158話 Debriefing vol.2
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事を。後の最悪のギルドを立ち上げる者がいたという事を。
……だが、それはもう過去の話であり、変える事はできないのだ。
だから、この場ではいう必要性は無いと判断した。そして、ここで起こった事は、そこである単語が生まれた事。
《ビーター》と言う名前が生まれた事だった。
「……ふむふむ、成る程。ビーターと言う言葉を作り出したのは、リュウキくんからだったのか。悪役を引き受け、演じる事で、他の元βテスター達が恨まれない様にした訳だ……。そして、キリトくんが彼を追いかけた。何千人と言う数の憤怒にも似たものを背負わす訳にはいかないと。……そういうことだったか」
「……オレは、直前までずっと考えていた。でも、実行出来ずにいたんだ。後出しで格好は悪いけど、それでも1人だけ、そんな損な役回りをさせる訳にはいかないから」
キリトがそう答えた所で、リュウキは目を開けた。
「……元々オレはソロだった。MMOに関しては言わずもがな、だ。だ……だけど、あの時は心が軽くなった気がしていたよ。……当時のオレでもな」
リュウキはそう言うけれど、キリト自身もソロだ。
だがリュウキがこれまで経験してきた事を考えたら、その同じソロと言う言葉でも、重みが違うと言う事はキリトにもよく判っていた。だけど、そんな彼だったけれど、軽くなっていたと言ってくれた。
……それが何よりも嬉しかった。
キリトは、リュウキの言葉を聴いて、軽く笑い手を上げた。リュウキも、判ったと言わんばかりに、手を上げて返事をしていた。
「……気軽に言える事じゃないのかもしれないが、僕から見てみれば、2人ともだよ。本当に辛い役目だったんだとしか思えない」
菊岡はそう返していた。
《VRMMO RPG》
従来のそれは、基本的にソロでプレイする事は遥かに難しい、……攻略する事はできないとも言われる程、難易度が高い。当然だ。通常のゲームと違い、ネットゲーム。マルチプレイが売りのゲームだし、多くのユーザーに少しでも長くプレイしてもらう為に、簡単にクリアできない様に設定している。
そして、コミュニケーションの場としてでの意味もあるのだ。
メリット・デメリットを考えたら、ソロでのプレイはデメリットしか無い、と言えるだろう。従来通りのMMOであれば、問題無い事だがデス・ゲームにおいては、最悪だと言っていいだろう。
「……辛い、か」
「………」
リュウキは、目を再び瞑った。キリトも同様だ。
2人が考える事、それは示し合わせた訳じゃない。本当に2人ともが同時に思った。
――……そんな事は、辛さの内に入らない。
本当に辛いのは、心を通わせる事が出来た相手を失う事。仲間だと思える相手を失う事、だった。
キ
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