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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第158話 Debriefing vol.2
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ぎたわね〜」
リズは、頭を掻きながら、てへへ〜と笑う。この分じゃ、また色々と言われそうだ、と思ってしまう。
「私達も、何か手伝いたいですね?」
シリカは、苦笑いをしつつも、直葉の役に立てれば、と立候補をしていた。
「よしよーし! 私達もいっちょ頑張ろう!」
「リズさんは、へんなこと、しないでよ??」
「だいじょーぶだいじょーぶ!」
如何にも安心できない笑みを浮かべながら、3人とも、直葉達の方へと向かった。
〜学校校舎3F・カウンセリング室〜
菊岡は、キリトとリュウキ、2人のプレイスタイルについてを聞いていた。
このデス・ゲームと化したSAOにおいて、何よりも重要なのは勿論《死なない事、HPを全損させない事》なのだ。その為には、何よりも徒党を組む事が重要。
即ち、パーティプレイである。
だが、彼ら2人は殆どと言っていいほどソロだった。時折、コンビを組んだりはするものの、大体は1人だ。
「本当に死ぬ世界で、どうして2人はこんなリスキーな事を?」
菊岡は、それが訊きたかったのだ。その言葉にまずキリトが口を開いた。
「……オレだって、最初からソロプレイヤーになるつもりは無かったですよ。でも、責任の全てを、オレ達βテスター上がりのメンバーのスケープゴートを、たった1人に任せる訳にはいかない、っていう気持ちが1番大きかったですね」
キリトはそう言うと、リュウキの方を見た。リュウキは、目をつむっている。
「……それはどういう事だい?」
菊岡は、その話に食いついた。
そして、キリトは、目を瞑り……あの時の事を思い浮かべた。
それは、第1層BOSS戦での事。
44人と言う大人数のパーティ、レイドを組みBOSSに挑んだ。
その中でリーダーたる素質も、資質も持ち合わせていた彼が、騎士ディアベルが命を落としてしまったんだ。
2人に全てを任せる、頼むと託して、ディアベルの身体は硝子片に姿を変えた。……今でも、思い出せる。辛く、苦しい記憶。だが、確かに彼が皆の為に戦い抜いた、最後の最後まで戦い抜いた証。それを忘れてしまっては、彼に申し訳が立たないだろう。あの44人と言う大人数をまとめあげ、BOSS攻略にまで踏み切らせ、そして……『いつかはクリアする事ができる』と言う事を示した。
先を征く者
(
フロントランナー
)
として、皆に未来への道筋を残したのだから。
だが、彼の死の重さは計り知れないのは事実だった。彼の事を信頼していた者達からの不満が一気に弾けた。BOSSを倒した後、一気に。
その時、気づくべきだった。
意図的に争いを誘発していた者がその場にいるという
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