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ソードアート・オンライン〜Another story〜
Extra Edition編
第157話 Debriefing vol.1
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は、ため息を再び吐きながらそうボヤいていた。今日、予定がある。と言う件を話していた時、何処となく表情に出ていたんだ。あの時は……、ちょっと色々とあって、追求も深くも考えていなかったけれど。
「……総務省、仮想課のエリート官僚様がこんな所で何をしてるんだ?」
取り合えず、ホイホイとこんな所にいていい様な人材ではない筈の地位の持ち主だ。少し前までは、世間を揺らしていた大事件があったばかりだし、間違いなく彼と同じ課の人間であれば、それこそ身を粉にする程働いていても不思議じゃない。
「ちょっと、君たちにまた聞きたい事があってね? それで、こんな場を設けてもらったと言う訳なんだ」
「……と言う事は、カウンセリングの話は嘘と言う事か?」
リュウキの言葉を聞いて、呆れているのか、睨んでいるのか、そのリュウキの表情を見て、菊岡の表情も軽く歪みそうになるが、殆ど陽気な表情のままに答えた。
「悪いね。そうでも言わないと、君たちは来てくれないんじゃないか、っと思ってね? それに、リュウキ君とのコンタクトを取るのも大変なんだよ。君は色んな意味でVIPな人、だからね」
「なら、オレはついでか?」
「いやはや、とんでもないよ、キリト君。……君達2人とも、だよ。どちらが欠けても駄目なんだ。君達じゃないと」
そう言って笑う菊岡。
何処か納得しづらいキリトだが、リュウキの事を考えたら、仕方がない。
今でこそ、クラスメイトとして。……親友として、気軽に話せる間柄になっているが、本来であれば、彼はある分野におけば、雲の上の存在といっていいだろう。だが、キリトは勿論、他の皆そんな態度は一切とっていない。……彼の
親
(
・
)
にも言われた事だが、元々そんな特別視をする様な事など毛頭ない。生死を共にした戦友なのだから。
「じゃあ、私はこれで……」
菊岡の直隣で、朗らかな笑顔をみせるとこちらへと歩いてくる。そして、2人の顔を交互に見た。表情を、顔色を見て問題無い、と判断し ニコリと笑うと。
「何かあったら、隣の準備室にいるから声をかけてね」
「あ……はぃ……」
「はい」
対面して数秒で退室していく美人先生を未練がましく見ているキリト。リュウキは、そんな事は考えておらず、ただ別の意味で、落胆していた。
それは。今日の直葉に水泳を教える……と言う会には正直参加する事が出来ないな、と言う事だ。その事を、心の何処かで覚悟し、又々、ため息を吐いていた。
「さて、立ち話もなんだから、座ったらどうだい?」
菊岡にそう諭され、半ば2人とも仕方なく大きめのオフィスチェアに腰をかけた。座ってみると、随分と大きく、頭の部分も全てもたれる事ができる。……これでは、例え菊岡が座っていたとしても、反対側に向いていたら 姿の殆どが見
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