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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第2部
第6話 居酒屋鳳翔へようこそ
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「ふふ、当たり前だ、第1艦隊旗艦の名は伊達ではないぞ?」
「陸奥さん、砂肝どうぞ」
「あらあら、ありがとう」

出されたビールを一気に煽りながら、長門は誇らしげに胸を張った。

「ちぃ〜〜っす、鳳翔さん」
「ちわっす、遅れました」
「中隊長遅いっすよ〜」
「うるせぇやい、お前ぇらの書類に目ぇ通してたんだからしゃ〜ね〜だろぅが」
「「「あざ〜っすww」」」
「ったく、この愚連隊共。
あ、鳳翔さん、熱燗とねぎま、頼んますわ」
「俺はビールとおでんのつくねを」
「は〜〜い、ありがとうございます」

更に2人追加され、店内が活気付いてきた。

「ちわ〜」
「ただいまー、母さん」
「おかえりなさい、一葉ちゃん。
ラリーさんも、お疲れ様でした」

そして夜は深まる。
また1日、平和な日常を……皆が平穏を願う日々が過ぎていった。


???


酔っ払った隊員と艦娘が座敷に転がる中、カウンター席に座って寛ぐ一葉とラリーは、締めに注文した日本酒を傾けながら、静かに余韻に浸っていた。

「ああ、そういえば……」

一葉がグラスをカウンターに置きながら、思い出したように口を開いた。

「引越し≠フ行き先が決まったよ」
「ん? ああ、移転先のか」
「ああ、確か……八丈島≠セったかな。
あれ? 八丈島だっけ?」
「ええ、私はそう聞いてるけど……」

食器を洗いながら鳳翔は頷いた。
大本営の指令書には、確かに第1024鎮守府とエインヘリアル艦隊の移転先≠ノ八丈島と記されていた。

「八丈島か……第1絶対防衛線、それも最前線だな」
「それだけ期待されてるって事さ。
九州の防衛ラインは徐々に勢いを取り戻してるからな。
ここで燻ってるより、オレ達を利用して太平洋側の防備を固めたいんだろ」

半分まで減ったグラスを一気に呷りながら一葉は言った。
ラリーは頷き、天井を仰ぎ見た。

「これから忙しくなるな」
「頼むぜ相棒」
「頼まれた、任せろ」

親友同士の他愛も無いやり取りに、鳳翔は微笑んだ。


???


同時刻
伊豆諸島 御蔵島近海
海面下80m


宵闇に包まれた太平洋。
その水面下で、静かに戦いは始まっていた。

「機関出力最大ッ?? トリム15ッ??面舵一杯ッ??」
「アイサーッ?? トリム15ッ?? 面舵一杯ッ??」
「推進音多数ッ?? 敵魚雷群接近ッ??」
「焦るなッ?? 所詮無誘導魚雷だッ??
何としても振り切れッ??」

それ≠ヘ迫り来る魚雷を間一髪で振り切り、追跡者から逃れようと海中を突き進んだ。

「敵魚雷群、遠ざかりますッ??」
「よし、メインタンク注水ッ??
機関停止と同時にノイズ魚雷発射ッ??
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