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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百十八幕「そして世界は私を裏切った」
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る残ったというか………黒幕関連に至っては俺達じゃ手が付けられなかったって言うか……ホント、何の因果か分からないけど一番厄介な問題がどういう訳か地球圏に集中してるんだよ」

 気まずそうに言う博士。
 個人的には外宇宙の話をどうやってケリ付けたのかが気になる所だが、私は今凄い事に気付いちゃったのです。

 黒幕ってことはラスボス。
 ラスボスってことは銀河最強の敵でしょ?
 んでもって、ラスボス関連が手つかずの状態で地球圏――というか多分地球にあるわけですよね。
 ともすれば、つまりですよ?

「あれ、ひょっとして今……銀河終焉規模の話してます?」
「うん」
「ひょっとしてひょっとして……ワタシ、それに関わってます?」
「んー、ほぼど真ん中にいるねぇ」

 チカ博士は事も無げにあっさり首肯した。

 ああ、なんか視界が真っ白になっていく。なんだろう、彗星かな?いや違う、違うな。彗星はもっとバーって動くもんな。えーっと………うん、今日はいろいろあったし疲れてるんだな私。今聞いたのは多分寝ぼけてただけでしょ。そもそも世界的博士が私に会いに来る時点ド元からおかしかったんだ。ドジだなぁ私、こんなタイミングになるまで気付かないなんて。

 常識的に考えてこの普通少女ミノリちゃんが世界を左右するなんて天地がひっくり返ってもありえんありえん。私はこれからもベル君を愛でながら傍観気味にこの世界の趨勢を見守るだけなんだい!


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「いやそんなテロップ出されても………第一、そのベル君が騒ぎのど真ん中だから君もど真ん中近くにいるんだけどね」
「………………………」



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「いやいや、そんな似てるフォント出されてもそういう問題じゃないから。そもそも、最初から『人類に逃げ場なし』だからね、この世界」
「つまり、逃げ場を作るには世界の方をどうにかしろと……?」
「というか、銀河そのものをどうにかしないといけないかな」
「…………NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」


 ――ああ、神様。アンタ私の平穏をどんだけ遠くに置いてきたんですか。


『すみません。しかし、必要な事だったのです……』
「神様が返事したぁッ!?もう駄目だ、ミノリちゃんの脳がオーバーヒート寸前です!!」

 なお、その後佐藤さんは強いショックと心労から博士の言葉を無視してベルーナの布団に潜り込み、現実逃避気味にベル―ナを抱きながら爆睡した。

「疲れたので寝ます。起こさないでください。ぐぅ………すやすや………」
「うおーい、まだ話の途中なんだけどー!?」
『チカ様……これ以上は寝込みを襲っているようにしか見えませんから諦めましょう。それとさっきからセンサー
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