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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百十八幕「そして世界は私を裏切った」
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以外のおおよそすべての事情が。
そんな私の困惑を知ってか知らずか、博士は物語を紡ぐように語り出した。
「全てはαから始まった。――異種知的生命体が建造したと思われる巨大な宇宙船がマクロの空を貫き、人は外宇宙生命体の侵略の可能性に思い至る。それは地球の過去の遺物と現代の争い、そして未来を求める意志とせめぎ合い。こうして地球圏の騒乱が始まった……例えばだが、その騒乱の最中で篠ノ之束という人物がISの開発を断念せざるを得ない状況が生まれたとしても、何らおかしくはない」
まるでそれを真直で見てきたように語る博士の言葉には、不思議な響きがある。
語ることすべてが真実だと思わせる、不思議な響きが。
「やがて訪れたるは外宇宙からの侵略者。そして――とうとう人類は生存を懸けた戦いに打って出る。時には対立種族と手を結び、時にはやむなく相手を打倒し、戦士たちは導かれるように終焉の銀河へと進んでいった。――それが、本当に『黒幕』に導かれているとは知らずにね」
そこでいったん言葉を切った博士は、小さくため息をついた。
「結局、その黒幕も始まりの戦士たちによって打倒された。始まりの――αナンバーズたちの活躍によって。まぁ完全に滅ぼせなかったから今の世界がややこしくなってるんだけどね」
………んん?何だろう……全体を通して聞いていると、どっかで聞いたことがある話のような気がしないでもない。詳細はさて置いて、こういうSF全開で熱い話って、なんかなかったっけ。えっと、確か――
「す……スーパーロボット大戦……α?」
やったことはないゲームだが、私はぼそりとそう呟いた。
知ってるアニメのロボットが出てたのでプレイ動画をざっと見た覚えがある。もう内容はほとんど覚えてないし途中で飽きて見るのを止めたが、あれがたしかそんな話ではなかったろうか?
何よりホラ、「宇宙船がマクロの空を貫き」って、思いっきり超時空要塞マクロスのことだよね。確かモロに参戦してたはずだ。そしてエヴァももちろん参戦している。
いやーな脂汗が額をたらりと伝った。
「ああ、君の世界ではそういう名前で存在してるのか。………つまり、それだ。この世界は君の言う『スーパーロボット大戦α』と地続きの世界なんだよ。使徒もゴーストもベルーナ君の事も、全てはそこから受け継がれたトラブルさ」
…………えっと、するとどうなるんだろう。
つまり、この世界はスーパーロボットが生まれる世界で。
使徒とかオーバーテクノロジーとかあって。
異星人とか普通にいて。
個人的な平穏とか平凡とか言ってる場合じゃなくて。
「………俺も方々手は尽くして外宇宙との戦争は『ある程度片を付けた』んだけどねぇ………残念ながら肝心の地球圏の問題がほぼまるま
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