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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百十八幕「そして世界は私を裏切った」
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「こうして対面するのは初めてだったかな?改めて……本名は明かしてないが皆さんおなじみチカだ。よろしく」
『ちなみに私は博士のサポートをする自己学習型推論AIのレイレイって言います!レーイチは私の弟に当たる存在なので可愛がってあげてくださいね!』
「あ……ど、ども」

 博士の手を握り返すと、びっくりするほど柔らかかった。まぁベル君には敵わない程度の柔らかさだけどね。

 ともかく。
 考えてみれば、この人はよく考えれば物語の黒幕ポジだった(バカ)ちゃんと同じレベルの地位に座っている男だ。しかもバカはどうやらこのチカさんのいう事は聞くらしい。ともすれば当然、こっちの知らないあんなことやこんなことを知っている筈である。
 しかし、どこから聞くの?って感じだ。聞きたいことが多すぎて逆に何から聞けば分からない。
 という訳で、せっかくの機会だから端的に全部喋ってもらう事にした。

「じゃ、博士。私が疑問に思っているであろうことに全部ズバッとマルッとゲロッてください」
「うおおい!?端的すぎるぞその質問は!?」
『隠し事が多い博士が悪いんじゃないですかぁ?』
『姉様、そこで博士を責めるのは酷と言うものでは……』

 なんだろう、そこはかとないアウェー感を感じる。
 こんなに騒いだらベル君が起きる……かどうかと問われれば、ベル君は病気かと思うくらい滅茶苦茶眠りが深いので全然起きない。や、病院の診断書がある時点で一種の病気だけどね。

「えーっと………んん、どれから説明すべきか……まずはこの宇宙の誕生から始めようか」
「どんだけ遡る気ですか!?そんな所から始めたら夜が明けちゃいますよ!!」

 柔和な微笑みでマジボケかましてくるとはこの男侮れない。やっぱり馬鹿の同類なのかもしれない。人を金ぴかにしたし。一生恨みますよ!などと睨みつけてみたら、博士は苦笑しながらまぁまぁと手で制した。

「宇宙がどのように誕生し、そしてどのように終わるのか……それは今の学者たちがいまだに研究してる議題だ。しかし、実は俺はその真実の一端と言うものを知っている」
「え、マジで宇宙の誕生から始めるの!?」

 というか、正直そんな話されても電波にしか見えませんが。ガイアの囁きに呑まれちゃった系男子ですかね?

「違います」
「大宇宙の意志を受信して……」
「だからそういうのじゃないってば!ちょっとは真面目に話を聞く!」

 怒られてしまった。グスン。ベル君のほっぺに慰めてもらおう。
 ぷにぷにぷにぷに……ベルリウム充填120%!ミノリちゃん復活!!

『マスター。そんなことばかりしてるから怒られるのでは……?』
「う、ごめん。えっと……話の続きどうぞ」
「ああ、うん。ともかくね………この世界の宇宙には大まかに分けて
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