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Fate/Monster
バーサーカー差し替え編
フランドール・D・A・B・H・ヴィクトリアの場合
#01
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魔術属性が水の者が炎属性の者に負ける等茶飯事である。相当の実力差や戦い方の問題があったとはいえ、原作に於ける雁夜VS時臣や切嗣VSケイネスの対戦がいい例だろう。


「この小娘の魔術属性は火∞水∞土∞風∞天≠フ五つから成る五大属性の何れにも当てはまらない、第六元素虚=B虚数とも言う、架空元素だそうだ。それに加えて、数が多く良質な魔術回路。魔道の家の庇護が無ければ封印指定を食らってホルマリン漬けになっていても可笑しくはないそうだ。そんな存在を、貴様如きが封印指定魔術師を狩ることに特化した執行者達から守ることが出来るのか?」


 そう言われ、押し黙る雁夜。フランの言う通り、雁夜には大した実力など無い。九百年(十六代)続く(魔術師的に)超由緒正しい家系の十六代目より(気持ち)優秀な雁夜であるが、魔術鍛錬を全くしていない雁夜の実力は限りなく最底辺であり、異世界のルーマニアでゴーレム作りまくっている哲学者や同世界のルーマニアで小説書きまくってる伊達男、前者2人とは異なる世界のスノーフィールドなる街で小説書いてる劇作家、下手すると月の聖杯戦争に喚ばれた本格的最弱サーヴァントである毒舌ショタの童話作家にすら劣る。真にヘッポコたる急造すぎる魔術師である。


「理解したか? 小僧。さて、今現在、貴様とこの小娘には幾らかの選択肢がある。一つは今一度間桐を捨てて冬木より去り、二度と魔術と関わらずに生きる。二つは遠坂時臣に間桐の魔術の全容を明かし、この小娘を信の置ける魔術師の家に預けさせる。三つは自衛に用いるのも不安が残る魔術で遠坂時臣に抵抗する。そして最後に、この世界の魔術とは一線どころか億線くらい画す、私が使うクリーンかつノーリスクハイリターンなこの世界の魔術師垂涎発狂憤死モノのトンデモ魔術を文字通り死にもの狂いで体得して敵対するモノ全てを薙ぎ倒すか。選べ」


 フランにそう問われ、少し思案する雁夜。そして十数秒後、不安げにフランに問を投げた。


「…………お前の使う魔術は、本当にノーリスクハイリターンなんていう巫山戯た代物なのか?」
「当たり前だ。と、言うより、私からすればこの世界の魔術がおかしいようにしか見えんのだがな。蟲の記憶を読んだが、この世界の魔術は欠陥品どころの騒ぎではないな。400円出せばコンビニで十パック買える使い捨てホッカイロの代用品を作るのに数十倍のコスト投げ捨てるとか正気か? 私の世界では業務用冷暖房十機分の効力を使い捨てホッカイロの4分の1のコストで賄える者や、ノーコストで十トン爆弾の爆発エネルギー量を1時間ぶっ続けで生産できる者や、大型ショッピングモールの消費電力を通常掛かるコストの半分で済ませる者も居るぞ。それにどれだけ力量が低くかろうが、最低限、平均的なスポーツ施設の照明二十機は通常掛かる半分以
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