バーサーカー差し替え編
フランドール・D・A・B・H・ヴィクトリアの場合
#01
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ーサーカーは薄く微笑むと言葉を紡ぐ。
「私はフラン。フランドール・D・A・B・H・ヴィクトリア。狂戦士と化物の二つの匣に無理矢理詰め込まれ、此処とは違う別な世界より顕現した吸血鬼の真祖にして原典の化物さ」
――――――――――――――――――――――――――――
サーヴァントことフランが自己紹介をした後、軽く雁夜も自己紹介し、フランが雁夜に現状を掻い摘んで説明して――理解が追い付かずに雁夜の頭がパンクした。
既に臓硯が死亡したのに加え、自身が死徒どころか半英霊になっているだとか、自身と桜から蟲を医療的手術によって摘出しただとか、大量の蟲に凌辱されてボロボロになっていた肉体が魔導的手術によって一年前の状態に戻っているだとか、自身も桜も人の枠から少々外れた存在になっているだとか、フランが聖杯戦争に於けるサーヴァンの匣の括りから外れていて聖杯戦争とほぼ無関係な存在だとか、その他にも諸々だ。
しかし、状況説明の為、マスターの状態は気にしていられないサーヴァント――フランは雁夜の頭がショート寸前なのを無視し、更に口を開いた
「あぁ、そう言えばマスター君。君とサクラ以外にこの屋敷にいたワカメ髪の男が、私が蟲を殺したと知ったらこの手紙を君に渡すように頼んできてな」
「手紙? 兄貴がか?」
兄貴からの手紙? と、疑問を感じつつ、受け取った手紙を読み始めた雁夜。そこにはこう書かれていた。
―――なんかお前のサーヴァントがジジイをこれ以上無いくらいエゲツナイ方法でブチ殺したらしいしお前のサーヴァントが家出ること勧めるから俺もう間桐家から外の世界にフライアウェイしていいよね? というわけだから俺は生まれて初めての自由を満喫しに自分探しの旅に出るから絶対に探してくれるなよ。絶対だぞ? 絶対だからな? 気が向いたら慎二連れて戻ったり戻らなかったりするわァ。ンじゃまぁおまいさんもおげんこでな! あ、魔術刻印とか当主とかはお前にくれてやるわ。既に引き継ぎ手続きとか終わらせてるからな。
P.S. 桜の事はよろピクミン^^
お前のオニータマのマトービャクヤ
「あのクソ兄貴!」
ふざけた手紙をグシャグシャに丸めてボールを相手のゴールへシュゥゥゥーッ!! 超! エキサイティン!! する雁夜。
適当にブン投げたせいで目標を逸れて床に落ちた手紙をゴミ箱に入れ直すフランを尻目に、盛大な肩透かしを食らった雁夜はがっくりと頭を抱えた。
色々と言いたいこともあったが、すでにいない人間に言っても仕
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