第三十三話
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うが、安心しろ、お前なら負ける要素は無い」
ああ、そういうシチュエーションもあるんだと俺は今更ながら指摘されて気づいた。
蛭町達が俺にやられた仕返しに漆多を脅して俺に電話をさせ、呼び出そうと考えたという説もあり得る訳か。
「そうでしょう、シュウ? 」
「あ、うん」
しかしそれはあり得ないはずだ。俺は本気であのとき、あいつらに言った。漆多にこれ以上ちょっかいを出したら殺すと。あれだけ痛めつけてやったのにそれが本気だと思えない奴がこの世に存在するとは思えない。それほど痛めつけたんだ。だから王女が指摘するようなことなんてあり得ないって最初から考えもしなかった。だから余計に驚いたんだ。そこまで懲りない連中がいるなんて想像もつかなかった。
でも、できればその方がいいかもって思った。
「とにかく行くよ」
そう言って俺は一番近いモノレール駅へと向かった。
途中、コンビニでオモチャのフィギュアを2体買わされてしまったけど……。
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