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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
プロローグ ラインハルトの腹心(注:実在します)
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―――1939年ドイツ―――
ラインハルトは詐欺師と出会い、その影は詐欺師との再開に喜んだ。
そしてその日の夜ラインハルトとその影であるアルフレートは酒場に来ていた。
「ライニ、彼のことをどう思っている?」
ライニ、ことラインハルトに詐欺師について尋ねる。ちなみにライニとは愛称で今は軍務ではないのでそう呼んでいる。
「フム、卿のほうこそどう思っているのだ?」
「楽しんでる。喜びに満ち溢れてる。感動している。ああ、言葉では表せれないよ。何せ本当に久しぶりの再開なんだから!!」
酒場とはいえ、僕のテンションはやや高すぎるようだ。周りからも少しばかり目を惹かれている。
「私はクラフトの言うとおり戦争を仕掛けようと思うよ」
ただ静かに突然とそれだけを告げる。だが、それを言うのを|知っていたので(・・・・・・・)賛同する。
「いいと思うよ。ヒムラもアドルフもそれを望んでる。まあ、どの道勝てないだろうけど、目的は果たせるよ。邪魔だったフォルミスも既に僕が殺してる。後は口実を作るだけさ」
「そう言われると卿はこの日のためにまるで今まで知っているかのように行動してきたな?」
「そうだよ、僕はこれを、この日を知っている。既知ではなく、確固たる事実として知っているのさ」
呟くように言う。酒場の喧騒によってその言葉はかき消されるが何の問題も無い。そして言葉を続ける。彼に対する忠義を記すために。
「僕は影だ。誰かに依存しなければ此処に居れない。そして君は太陽だ、ライニ。僕は君の後ろで居続けるよ」
その年の八月、ドイツは後にグライヴィッツ事件と呼ばれる事件を口実としポーランドに対し宣戦布告をした。
******
「やあ、カール!本当に久しぶりじゃないか!最後に会ったのは何時だっただろう。君の初恋は続いているかい?」
「相変わらず、騒がしいことだ。だが、質問には答えよう。私と君が最後に会ったのは前の世界の三千年頃だよ。全く、少しは座の方まで来てどうだい?そうすれば君とは頻繁に会えるだろうに。そして未だに私の恋は続いているさ」
相変わらず聞けばこちらが苛立たしくなりそうな言葉遣いで話してくる水銀…いや今はカール・クラフトか。それにしても初恋はまだ続いていたか。
「それは良かった。君の恋を僕は応援しているからね。今度その子、え〜っと「マルグリットだよ」そう!そのマルグリットのためにプレゼントを用意するよ。君がいかに素晴しいという事を手紙に書いて」
「結構だよ。彼女に贈り物を渡すのは私だけで十分だよ」
「君も相変わらず過保護だね、カール」
そして相変わらず惚れた女性には甘い奴だ。まあ、後で彼女の気に入りそうな物をカール経由で渡せばいいか
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