響ノ章
深海棲鬼
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戦い続けた。得るものは、何だったのだろうか。きっと、次の戦闘までの束の間の休息に過ぎない。それを、先日まで続けてきたのだろう。
「私ガ当タリ前ノヨウニ語ッタ事ノ殆ドヲ、他ノ者達ハ知ラヌ。私クライシカ捕虜トナッテモ抵抗ヲ止メルモノハ居ない」
「お前は、ここにいる間は死ぬことは考えなくていい。そら、飯を食え。生きるために」
そう言って、提督は夜食をかきこんだ。きっと、彼なりの優しさだ。十秒もかからずに自身の分を平らげると、姫に自身が座っていた席を指差し、提督は急ぎ足で部屋を出て行った。
姫が夜食を取る中、私達は隊長と共に残った家具の配置などを済ませ、二十一時を回る前にはその作業を終えた。
ついでに、その後蒼龍飛龍と共に天幕へ戻る際提督に会ったので何故足早に去ったか尋ねた。私達三人は、書き込んだ夕食が喉に支えて大変な状況だったと真顔で答える提督の前で笑いを堪えることに酷く難儀する羽目となった。
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