第一話、始まりの町
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れていた少女だと思い、背後を振り返る
「大丈夫だった?」
「は、はい、ありがとうございます。助けていただいて」
女の子がお礼を言ってきた
女の子は茶髪のストレートヘアーで身長がリュウより頭一個分低いぐらいで、かわらしい顏をしている
まぁ、アバターの顔を自分で作れるから大抵現実とのギャップがあるが……
ネカマの可能性もあるし……
「いいよ。気にしなくて。困ってるときはお互い様だよ」
片手をあげて応答するリュウ……
「さっきのは≪ブロック≫っていってね、≪犯罪防止コード≫を利用したものなんだ。ああやって金やアイテムをたかったり、ナンパする奴もいるから気を付けてね」
「へぇ〜、そうなんですか。ありがとうございます」
女の子は笑顔を浮かべながらまたお礼を言ってきた
「(礼儀正しい子だな……)」
中の人がかなり気になる……
リュウはそう思った
「あの〜、もしかしてβテスト経験者の人ですか?」
「?そうだけど」
「やっぱり!!詳しかったからそうかなって思ったんです」
「(結構勘が鋭いな)」
女の子の言葉に内心感心するリュウ
「もしよければ、少し戦い方について教えてもらってもいいいですか?私、VRMMORPGはこれが初めてで……」
そう言う女の子
「いいよ。僕でよければ喜んで」
リュウは其を了承した
「ありがとうございます。あ、あたし、シリカっていいます」
「リュウです。よろしくねシリカさん」
そうして、シリカと握手をするリュウ……
此が二人の出逢いだった……
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