第6章 流されて異界
第124話 北へ
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紫と言う女性のみであったらしい。
其処から更に一年。二〇〇〇年十二月二十一日。今度は最初に自殺のあった公園から東に存在する道路で交通事故が発生する。
時刻は午後の二時前。交差点を突き進んで来た一台の乗用車が中央分離帯に突っ込み大破炎上。
ただ、道路自体はこの都市の主要幹線道路には違いなかったが、しかし、所詮はこの都市の主要幹線道路。ましてその当時、雪が降り出した直後と言う事で、他の自動車が徐行して居た為に他の自動車や通行人などを巻き込む事故に発展する事もなく、死傷者はその事故車のドライバー北野巌と言う人物のみであった。
尚、現場は見晴らしの良い交差点。ただ、比較的長い距離を単調に真っ直ぐ続く道路であった事と、現場にブレーキ痕がなかった事などから、ドライバー自身の居眠りなどにより発生した事故として処理されたらしい。
もっとも、当時の天候から考えると、はっきりとしたブレーキ痕が残らない可能性も高いとは思いますが……。
そして其処から更に一年。二〇〇一年十二月二十一日。最初の自殺が行われた公園から見ると北に存在するマンションからの転落事故が起きる。
時刻は夜の八時ごろ。死亡したのは白金岬と言う女性。
ただ、この事件に関しては転落事故なのか、それとも自殺なのか、その辺りに関してはっきりとした事は分からなかったらしい。
少なくとも遺書はなし。実生活に置いて悩みなど……例えば、蘇芳優と言う青年のように、自らの未来に対しての不安などを感じていた様子はなかったらしい。
弓月さんの説明。そして、その後に自らが少し調べた結果を頭の中のみで反芻する俺。彼女から伝えられた情報は、俺や有希たちが調べて得られた情報と大差ない物。まして、その情報の中に、危険な事件の兆候を臭わせる物は少ない。
但し、まったくない、……と言う訳でもない。
「なぁ、ハルヒ」
自分の感じているこのモヤモヤ。その正体を確認する為にも、自分と違う立場の人間の意見を聞くのは良い。まして、彼女は有希や万結とも違う、まったく違う立場の人間。
立場は完全な一般人。多少、エキセントリックな人物を装うと言う悪癖が有りますが、こちらが真面目に問い掛ければ、真面に受け答えを返してくれるはず。
「オマエさんはどう思う、この事件?」
すべてが関係していると思うか? それとも――
俺の顔を少し探るように見つめるハルヒ。当然、俺自身は真剣な表情。確かに、普段はかなりふざけた態度で相対する事も有りますが、それが全てと言う訳でもない。
「これは間違いなく邪神召喚の儀式よ! ……とでも言えば満足してくれるの?」
最初の台詞は、普段……いや、違うな。意識してハイテンション不思議大好き少女を演じて居る時のハルヒ。そして、後半の台詞は
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