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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百十七幕「夏休みの課題」
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神様になった?ごめん、意味わかんない。
 ベル君は結局自分の身に何が起きたのか分からないまま、疲れて眠ってしまった。頭を撫でてみると小さなたんこぶが出来ていた。可哀想に……くっ、誰がこんなひどい事を……!!

 小さな小さな寝息を立てて眠りについたベルくんのほっぺをいつものようにぷにぷにしつつ、今日はいろんなことがあったなぁ、と考えこんでしまう。

 まさかのエヴァ&マクロスからの使者。
 覚醒鈴ちゃんと暴走ベルくん。
 海ではワンサマーが中二病の力に覚醒し、ユウ君は原作にない敵と原作にいない味方と共に大乱闘。
 山田先生は何か知ってる風だし、同じく知ってそうなレーイチ君はその辺の疑問にはノーコメントだ。
 え?天災(バカ)?シラネ。我ながら大人気ないとも思うけど、アレはどうせ聞いても素直には答えないだろうから無視することにした。かまってちゃんに最も有効な策はスルーである。

 『世界の束ちゃんをまた無視しやがった!』という幻聴が聞こえた気がしないでもないが、どーでもいい。ともかくここで重要なのは――いよいよを持って原作知識が充てにならなくなってきたことだ。

「この世界に生まれて早15年……これからもきっと平穏な日々が続くと思ってたのになー……」

 残念なことに私の淡い期待はツァーリ・ボンバーで地球の果てまで吹き飛ばされてしまったらしいことを悟る。いや、むしろそれ以上にややこしい事になってないだろうか。

「ベル君のアレは何だったのか………今の所一番気になるよねぇ………」

 暴走べル君の背中から噴出したあの巨人の手は、ISを調べた所『亡霊の巨腕(リマニデルファンタズマ)』という第三世代兵装らしい。本国に問い合わせると、内部に封入された形状変化式液体金属をイタリア独自の特殊技術で操り、常識はずれのパワーで敵を粉砕する装備だそうだ。他に盾として周囲に展開したり、操縦者の発想によって様々な運用方法が期待されるとか。

 ただ向こうも戸惑っていたのが、『IS適性がCに過ぎないベル―ナにこれが扱える訳がない』という点だった。この第三世代兵装はまだコントロールシステムの開発が不完全で、BT同様極めて高い親和性を持った操縦者にしか扱えない筈だったらしい。

 寝る前に調べたかに検査の結果では、ベルーナのIS適性はCからBになっていた。
 それでも『亡霊の巨腕(リマニデルファンタズマ)』を発動させるには足りない適正だが、問題はそこではない。
 通常、適正というのは数年間の努力で漸く1ランク動くか動かないかというレベルの代物であるにも拘らずだ。

 ベル君の中で、何かが起きている。
 しかし、苛立たしい事に私にはその正体が分からない。
 それどころか、ベル君はその力で使徒さえも殺したのだ。原作エヴァではでは同
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