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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百十七幕「夏休みの課題」
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ーと認定して排除する」

 心の中で「死刑!死刑!死刑!」と謎のコールが沸き起こる簪の腕にISが部分展開された。

「ユウは親友……私だけの、親友……裏切りは許さない……ふ、フフフ………!!」
「独占欲強すぎませんかねぇッ!?あ、ちょ……ぎゃあああああああああああ!?」
「うきゃあああああああああああああああああ!?」

 やはり僕の友達がヤンデレっぽいのは間違っている。アイライトが消えた瞳は二人をあっという間に部屋の隅に追い詰め、見せられないよな血で血を洗う粛清が開始された。……まぁ、誇張表現だが。そんな三人のどこか間違ったじゃれ合いを見物する鈴は、ドン引きした顔でぽつりと呟く。

「親友って、そんなんだっけ?アタシの知ってるのとなんか違うんだけど」
「うーん、なーんか簪に余計な事を吹き込んで親友と恋人の意味をすり替えようとしてる子がいるみたいなんだよねー……」
「あら、無知を利用して人心を誑かすとはあまり良い趣味とは言えませんわね」
「でもさぁ………なんだかんだで簪がユウの事好きってのは大体あってるんじゃね?ホラ、あれ」

 布団の中から一夏が指さした先。そこには即効で締め落とされて力なく倒れるつららと、簪に柔術で体を完全に固定されたうえで耳を甘噛みされて悶えるユウの姿が。

「ユウの弱点を知ってるのは、私だけなんだから……!……かぷかぷかみかみ」
「ンぁ……ふひゃあ!?や、やめ……耳は弱いんだって!耳は……あっ、ああっ!」

 くすぐったさか顔を赤らめて悶えるユウに張り付いて耳を甘噛みする簪の表情は、どこかうっとりしたような優越感に満ちている。イメージ的に兎が毒蛇に絡め取られるようであり、ライク的な好きの一言で片づけるにはちょっとねっとりしすぎである。

「嫌いだったらあんな風にじゃれ合わないだろ?」
「まぁそれは確かに……あれはあれで愛の形と言えなくもないけど、ちょっと危ない方に発展する奴じゃない?」
「簪の奴め、恥ずかしがりな性格の癖に何故こんな時だけ自重しないのだ?」
「自覚がない時は何でもやっちゃう。それが鈍簪(ドンカンざし)なんだよ」

 その後、ユウが禁断の切り札「助けて兄さん!」を叫んでジョウが「俺の知らない弱点だとぉッ!?」と叫びながら部屋に飛び込んでくるまでこのねっとりとしたじゃれ合いは続いたとか。



 = =



 どうも皆さん、英雄王(カラーリング的な意味)の佐藤です。
 現在私はベル君を宿の専用部屋に寝かせて子守唄を聞かせるという重大な任務を受けています。

「べーるくん♪べーるくん♪あーしたわたしがおこすまでー♪ゆーめでたくさんあそんでねー♪」

 作詞作曲は佐藤稔である。故に極めてテキトーだ。
 ……え?私の脳内イメージが某ダンジョンの紐
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