四話、僕のもう一つの聖剣。
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そう思った僕はなんだかんだ言って死ぬことはないのかなぁ、なんて思っていた。、
……なのに、僕の手にはそれがないのだ。この世界に生まれてから14年も経つというのに、だ。
ちなみに僕を転生させた神からの音沙汰はたった一言だけ。
―――転生特典? あー自分で盗ってこい。
これである。
いやはや、こんなメッセージが来た当時8歳の頃は、発狂したね。一応、8歳の僕は精神レベルも相当低かったらしく、周りの視線など気にせず、泣き叫んだらしい。
僕の親である父や母、妹にも沢山迷惑かけました。本当にごめんなさい。
まあ、話は逸れたけど、僕はまだ14という歳になった今でもその聖剣を持っていない訳で。
ただし……ただしだ。
何故か二つ目の特典である『天閃の聖剣を5000%扱える体質』だけは元から得ていた。それも天性的にである。
まず、その5000%特典に気付いたのは唐突なものだった。というより、成長の過程でなんとなく分かったというべきか、実に曖昧な表現だけどそんな感じである。
その気付いた歳は、あの元幼馴染みであったゼノヴィア・クァルタと別れた8歳の時。ちなみにゼノヴィアさんは僕より年上なので当時9歳であるはず。
気付いた時はあら大変、体の穴から穴という穴から光が漏れ出てもうヤバスでしたわー。皮膚も光ってし。
まあ、調べたところ、その正体は、聖剣を扱うに必要不可欠な『因子』であった。
しかも、あの天使のババァ曰く、天然の因子かつ、歴代の聖剣使いの中で突出しすぎた量の因子らしい。
それが理由で色んな種族から目をつけられたんすけど。
その因子が判明した8歳から今に至る14歳に至るまでに色々あったね。それはいつか語るとして。
結局は、その因子そのものがあの『5000特典』だと思う。聖剣を扱えるにはまず『因子』がないと話にならないし、量もそれなりにないと話にならなさそうだし。まあ、5000%だし。
と、そんな感じで安直な考えとは言え、その『因子』=第2の特典ということだと、結論を出したのだけれど。
僕はとあることに気づいたのだ。
その『天閃の聖剣を5000%扱える』という特典は、『天閃の聖剣』にしか限定されているのか、否か。ということである。
勿論、試してはみた。さっき言った別の聖剣での試みだったが、結果はこうだ。
まずは膨大な因子のおかげなのか、威力は半端ない、としか言いようがない。因子はいわば聖剣のガソリンのようなものだからなのか。
だが、残念ながら威力があるだけで、そのすべてのパワーを戦闘に組み込めるか?、なんて聞かれれば無理だ。
パワーがあったとしても、技術というものがなければ意味をなさない。一つの対象を正確に、効率よく、壊すのにいったいどれだけの技術、センス
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