四話、僕のもう一つの聖剣。
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ここはヨーロッパの北に位置する英国。すなわちイギリスである。
僕がイギリスといえば何を浮かべるかというと、「二階建てバス」、「紅茶を優雅に飲む人々」、「ビッグ・ベン」とかだけど。
いや、まあ、見た感じそのまんまだね。
てか、感動を通り越して驚愕したね。
いやくどいけど、もう、なんかすごかった。
この頃天界とか、森とかにひきこもっていたせいか人を見ること自体がもう新鮮であるのだ。
これもあれも、天使のババァと仙人のおっさんのせいですけど。
主に、とある力のせいで、天界には眼をつけられたりと。とんでもない仙人のおっさんから修行を受けたりと。
そんなこんなで、ずっと引きこもることが多々あった僕は、こうして外に出ているわけだけどさ。
「あの、お急ぎください」
「はっはあ」
おとなしそうな声音だった。
その声音の主は、僕をとある教会までの道程を案内してくれるクリスチャンである。
とどのつまり、プロテスタント所属の教会のものである。
僕はその注意に促され、不器用な返事だけをし、止まっていた足を再び動かす。
(……それにしても不安だなぁ)
僕は、クリスチャンの彼女の背中を小走りで追いかけながら、少々不安気味に内心で呟く。
最初に言っておくが、僕はこの時点で、まだ、神様から与えられた特典である『聖剣』をもらっていない。
いや、違う聖剣は持っているんだけどさ。まあ、それは置いといて。
その聖剣の名は『天閃の聖剣』。主に持ち主の身体強化を底上げすることにより、想像絶するスピードを可能とする武器である。
そして、その聖剣が、僕が選んだ……というより、それしか選べずに、仕方なく選んだ特典の一つである。
実の所、原作介入というものも強いられている僕は、死亡フラグビンビンである故に、そういった武器も必要不可欠なのである。
まあ、自分が知る限り、この世界の未来を描かれた原作知識であるラノベ三巻までは9割が噛ませ、他は後に噛ませになる予定のキャラクター、それか一誠ハーレムといった感じなので、大丈夫っしょ。
それに僕は、一応、そのラノベというものを三巻以降も、飛ばし飛ばしだけど、読んではいた。ただし、五巻までくらい? ……もう覚えてないけど。
まあ、どのみち、飛ばし飛ばし目を滑らしながらなので、そこまで印象には残っていない。
うん、それらを考慮して、今後のことを考えると、9割がた主人公補正(御都合主義)、そして残り一割を主人公の努力(?)こと、そのラノベと共通主人公であろう兵藤一誠の敵のほとんどは、悪魔である。
そう考えると、シンプルに聖剣がいいんじゃね、と思うし、この世界の聖剣というものは、悪魔が触れただけでもダメージを食らうという素晴らしい武器である。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ