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英雄は誰がために立つ
Life14 新たなる贋作者
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思った事が途中から口に出てますぜ?」
 「え?・・・・・・あ!」

 セカンドの言葉に我に返るサーゼクス。
 実を言えば、ほぼ聞こえていたのだが。
 それを聞こえていたのはレウスも同様だったので疑問に答える。

 「それに関しちゃあ・・・・・・まぁ、おれ(達)と士郎は特別だからな・・・」
 「・・・・・・・・・・・・え?」

 レウスの口から出た言葉を反芻させる。

 ―――――特別ーーー、特別ーーー、特別ーーー親友・・・・・・・・・・・・!?!?!?

 如何やらいつもの暴走が始まった様だ。

 「―――――な・・・んだ・・・・・・と・・・!!!」

 ――――私に対しては今でも敬語なのに、レウス()とはため口で肩を抱き合うほどの仲なのか!?歳は同じ位じゃないか!!

 妄想がふつふつと暴走しだしたサーゼクスは、士郎とレウスとフィリップ(3人)が仲良くため口で語り合っている所を、自分だけのけ者にされているヴィジョンが脳内を埋め尽くされつつあった。

 「・・・・・・・・・・・・はっ!?――――――――――クッ!!」

 漸く現実世界に戻って来たサーゼクスは心底悔しそうに、そして自分だけ士郎から差別されていることに悔しそうにレウスを睨み付ける。
 外見年齢は確かに同じ位だが、正確な実年齢では天と地の差があるのだが、サーゼクスの頭の中にはそんな事実を消し飛ばしているらしい。

 そんな嫉妬に駆られたような視線を受けるレウスは、先程まで普通に話していたはずなのに何故か殺気を向けられている現実に困惑した。
 この事実こそ、正式な理不尽と言えるのではないだろうか。
 因みに眷属らは、レウス以上に困惑していた。


 −Interlude−


 「―――――クッ!!」

 自分の宝具が受けた敵の攻撃のあまりの衝撃さにより、ライダーは落馬の様に転がり落ちた。

 (拙い!!)

 転がり落ちたライダーは、咄嗟に自身の宝具の状態を見るために起き上がる。
 ライダーの視界に入った光景は、危惧通りのモノだった。
 人間で言う上半身部分の鎧はボロボロ状態であり、半壊していた。
 あの銀色の鎧はライダーの宝具の一部では無く、レヴェルのさらに上の者からの協力者と名乗る研究者、Mr.TEA(ミスター・ティー)と言う男が制作したものだった。
 これによりライダーの最強宝具であるそれ(・・)は、特性上制御が不完全なのを完全な形に仕上げる事に成功したのだ。
 但しメリットだけでは無く、デメリットとしてランクがEXからA??に落ちてしまったのだ。
 痛し痒しではあったが、不確定要素を取り除けるのであれば仕方がないとも納得したが。
 後、これは正面に居る士郎しか解らない事だが、兜は完全に
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