マブラヴ
1068話
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線級は絶対に味方を誤射しない。
その絶対的な原則が初めて崩れた瞬間だった。
もっとも、レーザーは延々と照射可能な訳ではない。俺の視線の先では、光線級が照射の限界時間にきたのか、動きを止めていた。……が、その光線級に向かって攻撃をする他のBETAはいない。
おいおい、これってもしかして光線級と重光線級を鬼眼で混乱か魅了状態にすれば何もしなくてもBETAを殲滅出来るんじゃないか?
……いや、その前に途中で鬼眼の効果が切れるか。
その辺を思うと完全に頼り切る訳にはいかないが、それでもいざという時にはかなり有効な選択肢にはなり得る。
後で重光線級でも試してみるか。
そう判断し、麻痺しているBETAを確認していくが……いやまぁ、分かってたけどな。
確かに闘士級や兵士級は小型な分、数が多い。だからこそ当然麻痺になっている個体数も多い訳だ。
量産型Wをこっちに呼んだら、ある程度間引いておいた方がいいかもしれないな。
にしても、何だかんだで麻痺ってのが鬼眼の中では最も役に立つ。
先程の光線級の場合はこっちに攻撃してこないのはいいが、その対象が俺だけなのか、それとも俺の味方にも攻撃しないのかが分からないし、はたまた今回のような時のように相手を捕獲する必要がある場合とかも、そっちに向かって攻撃されると困る。
それに比べると、麻痺の効果は単純明快に動けなくなるだけ。
敵を無力化するだけで、混乱や魅了のようにこちらの戦力として数える事は出来ないが、同時にどの敵に向かって攻撃するのか分からないという不確定要素を抱え込む必要もない。
「ま、とにかく……お前達は滅びろ。ファントムッ!」
まだ生き残っているBETAに向かってファントムを放ち、同時にメガ・バスターキャノンを発射状態のまま砲口を動かし、無数の小型種共を消滅させていく。
一応麻痺した個体は生き残っているし、問題はない……だろう。
その後も同じように鬼眼を使って要塞級、重光線級を混乱させ、結果的には全てのBETAを合わせて100匹近くを捕獲する事に成功する。
輸送機を追加で呼ぶ事になってしまったが、まぁ、結果オーライだろう。
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