マブラヴ
1068話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
にバリアに頼っている以上機体の動力源を落とす訳にはいかない。
かといって空間倉庫に収納すれば、より高性能な機械に向かうというBETAの性質が発揮されない可能性もある。
その結果が、現状の外から装甲のT-LINKフレームを使った機体制御だった。
「来たな」
こちらに向かって真っ直ぐに突っ込んで来る突撃級。
敦煌ハイヴから程近い場所ということもあって、この周辺は荒野と化している。
本来ならここも山や川といった自然があったんだろうが、その全てをBETAが破壊してこうした荒涼地帯へと姿を変えたのだろう。
もっとも、だからこそこっちに向かって真っ直ぐ突っ込んで来る突撃級の姿を見逃す事なく発見できるんだが。
そんな風に突っ込んで来る突撃級に向かい、SP――魔力――を込めて鬼眼を発動……するが、数km程度の距離からでは効果を発揮しない。
SPが消費され、目が微かに光って鬼眼が発動したという実感はあるが、突撃級には何の異常もない。……実はBETAには効果がないだけとかじゃないよな?
炎獣に効果があった以上、そんなことはないと思いたい。……ん?
気が付けば、突撃級が綺麗に左右に分かれているのが見える。
何をしようとしているのかといえば、それは俺でも理解出来る。光線級、重光線級は決して味方にレーザー照射をしないのだから。
事実、次の瞬間にはニーズヘッグのEフィールドがBETAの群れの奥、突撃級の向こうから放たれたレーザーを弾く。
残念ながら、重光線級のレーザー照射を集中して受けてもニーズヘッグの一番外側にあるEフィールドさえ突破出来ないというのは、以前からの戦いで証明済みだ。
幾つものレーザーが延々とEフィールドに弾かれ続け……やがて照射時間の限界がきたのだろう。次第にレーザーの数が少なくなっていく。
これでまた少しすれば再びレーザーが発射されるんだろうが、今はそんなのは関係ない。こっちに向かってきている突撃級の距離がそろそろ3kmを切る。
そんな突撃級に向かって再び鬼眼発動。
……だが、今度も効果は無し。
おい、これってもしかして本当にBETAには鬼眼が効果なしだったりするのか?
もしそうだとうすれば、炎獣に効果があった理由が分からない。
2km、1km……ここだっ!
再度鬼眼を使用。すると次の瞬間にはこっちに向かってきている突撃級のうち何匹かが突然足並みを乱して転び、あるいは何を思ったのか自分の真横にいる突撃級へと向かって体当たりをする。
更には、突撃級の装甲殻が緑色だったり、青だったり、赤だったりの斑模様に浸食されていく。
勿論前方の突撃級の陰にいたおかげで鬼眼効果から免れた突撃級もいるが……それらは味方の暴走でダメージを受けていた。
ふぅ、何とか成功か。
視線の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ