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流転の防人
第5章「戦闘団(カンプ・グルッペ)」
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うしようもねえしな」
ヒルダの悪態を耳にしたゾーラが小さく肩を竦めながら声をかけた瞬間、スーパーX2が突如として急降下を開始した。
急降下を開始したスーパーX2は瞬く間に暗い海面へと接近していき、その様子を目の当たりにしたヒルダは顔色を変えながら口を開いた。
「おい、何する気だよアイツッこのままじゃ」
ヒルダが皆まで言い終える前に急降下したスーパーX2は暗い海面へと突入して巨大な水柱を発生させ、その光景を目にしたサリアとヴィヴィアンも突然の事態に思わず言葉を喪ってしまった。
「……な、何やってんだよアイツッ!!」
「……大丈夫です、ヒルダさん、スーパーX2はドラゴンを追撃する為に海中に突入したんです」
ヒルダが驚愕の声をあげていると長曽我部からの状況説明がもたらされ、それを聞いていたサリアは驚愕の表情を浮かべながら長曽我部に通信を送った。
「ど、どう言う事ですか、長曽我部二等陸佐!?」
「……スーパーX2は水空両用機で、深度1000メートルまで潜航可能な潜水艦としても運用出来ます、ですから海中に逃げたドラゴンを上空に叩き出す為追撃を命じました」
「す、水空両用機!?」
サリアの通信を受けた長曽我部は静かな口調で返信し、サリアが驚愕の声をあげているとゾーラが楽しげな笑い声をあげながら口を開いた。
「ハッハッハッ、驚きだな水空両用機とは、そう言う事ならドラゴンどもがいぶり出させれるのを待つだけだな、しかし、いくらスーパーX2と言えども1対2は中々しんどいんじゃないか?」
「はい、ですから現在ゴジラ・コマンド本隊に増援部隊を要請しました、スーパーX2と増援部隊で海中のドラゴンを攻撃します」
ゾーラの通信を受けた長曽我部がそう応じながら戦術統制用の画面を確認していると画面に新たな輝点が3つ出現し、同時に永倉が口を開いた。
長曽我部二佐(さん)第11護衛隊からSH―60Kが発艦し、こちらに向けて前進を開始しました」
「よし、藤田上空にて旋回しつつ待機してくれ」
了解(ラジャー)
永倉の報告を受けた長曽我部はモニターと戦術統制画面を確認しつつ藤田に指示を送り、藤田はそれに応じながらスーパーX3を緩やかに旋回させるのを確認しつつゾーラに通信を送った。
「ゾーラ中隊長、ただいま増援部隊が発進しました。同隊は海中に潜む目標に対しては高い能力を発揮出来ますが対空能力は皆無に等しい為現状では護衛が必要です、スーパーX改とロザリーさん達による護衛を具申します」
「了解した、ロザリー達に護衛を命令する、実力を存分に発揮しな」
「了」
長曽我部の要請を受けたゾーラは即座にそれを快諾し、ロザリー隊にゴジラ・コマンドから発進した増援部隊の護衛を命じた。


機体解説

MBF―X(試製メーサー攻撃機)

ゴジラ・コマンド創設に
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