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流転の防人
第5章「戦闘団(カンプ・グルッペ)」
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性に富むパラメイル隊、両者の特性を考慮しつつそれを組み合わせて戦えば部隊の戦力は飛躍的に上昇する」
「……戦闘団(カンプグルッペ)と言う訳ですね」
「そう言う事だ」
永倉と長曽我部の会話を聞いていた藤田はスーパーX3を操りながら呟き、長曽我部は静かに応じた後にモニターに映し出されているガレオン級を見据えながら言葉を続けた。
「……ケリをつけるぞ、藤田、冷凍弾を喰らわせてやれっ!!」
了解(ラジャー)フォックス2、ファイヤー!」
長曽我部の命令を受けた藤田は鋭い口調で応じながらトリガーを操作し、スーパーX3はガレオン級めがけて驀進しつて両翼に設置されたランチャーから冷凍弾頭が装備されたロケット弾を発射した。
発射されたロケット弾はガレオンの巨体を捉えて命中箇所周辺を凍りつかせ、その様子を目にしたヴィヴィアンは興奮した面持ちで声をあげた。
「おおー、凄い、凄い、凄い」
「落ち着きなさい、ヴィヴィアン、しっかりトドメを刺すわよ」
ヴィヴィアンの興奮した言葉を耳にしたサリアはヴィヴィアンをたしなめながらヴィヴィアンと共にガレオン級への攻撃を続け、それを確認した羽島はモニターに映るもう一体のガレオン級を見据えながら命令を発した。
「スーパーX3がトドメの攻撃を開始した、こっちも始めるぞ、薫、派手にぶちかましてやれっ!!」
「了、フォックス2、フォックス3発射!!」
羽島の命令を受けた薫は鋭く応じながらコンソールを操作するとスーパーX2の艦体上部から3発の大型ミサイル、91式空対艦誘導弾G型(通常型より射程を大幅に短縮し、炸薬を増量した対怪獣仕様型、形式名のG型は対ゴジラ(怪獣)用を意味する)を搭載したランチャーが姿を現し、続いて薫がトリガーを操作するとランチャーと91式空対艦誘導弾G型が発射され、同時にガンポッドからアベンジャーがマズルフラッシュと30ミリ弾を迸らせた。
発射された91式空対艦誘導弾G型と30ミリ弾はガレオン級の巨体を強かに撃ち据え、連続した爆煙に包まれたガレオン級が苦悶と怒りの咆哮を轟かせるのを目にしたゾーラは凄みのある笑みを浮かべながらヒルダに声をかけた。
「よおし、トドメと行こうか、来な、ヒルダ」
「イエス・マム」
ゾーラの指示を受けたヒルダは即座にそれに応じ、それを受けたゾーラはヒルダと共に爆煙に包まれるガレオン級めがけて愛機を加速させた。
スーパーX3とスーパーX2の支援の下、ガレオン級への攻撃を開始したパラメイル隊、それに対しても2体のガレオン級は迎撃せずに一気に急降下を開始した。
急降下を開始した2体のガレオン級はその勢いを維持したまま暗い海面へと身を投じ、巨大な水柱がそそり立つのを目にしたヒルダは忌々しげに舌打ちした。
「チッ逃げやがった」
「……まあ、しょうがねえな、海中に逃げられちまったらど
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