第5章「戦闘団(カンプ・グルッペ)」
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戦闘空域
迫り来るドラゴンの集団に向けて前進するパラメイル第一中隊はその途中でロザリー、クリス、エルシャが新兵隊と共に分離して砲撃態勢を整え、それを確認したゴジラ・コマンド側でも陽華と夕凪が分離して砲撃隊に合流した。
「ロザリーさん、こちらスーパーX改、合流します、アーチェリー・エスコートは任せて下さい」
「へ?……あ、ああ、了解」
合流した夕凪が暫定的に砲撃隊の指揮をとる事になったロザリーに通信を送るとロザリーは一瞬戸惑った後に慌ててそれに応じ、それを聞いていた陽華は頬を緩めながら新兵隊の暫定指揮官であるミランダに向けて通信を送った。
「ミランダちゃん、こちらMBF―X隊、宜しくね」
「……は、はい、宜しくお願いします、天龍寺一等陸尉」
「初陣だから仕方無いけどさ、肩の力抜いてリラックス、リラックス、危ないと思ったら遠慮無くスーパーX改を盾にしなさいよ、スーパーXシリーズはそう言う機体なんだから」
「は、はい、分かりました、天龍寺一等陸尉」
ミランダの緊張の滲んだ返信を受けた陽華がそう返信するとミランダは未だに硬さの残る声で応じ、通信を終えた陽華は手早く周辺を確認しながら呟きをもらした。
「いやー初々しくて良いわねー」
「……初々しいと言うよりも、若過ぎませんか、彼女達」
陽華の言葉を受けた雪菜は攻撃態勢を整えながら口を開き、陽華は一拍の間を置いた後に真摯な口調で言葉を続けた。
「……あのドラゴンどもとの戦いが相当な消耗戦になってるんでしょうね、頼んだわよユッキー、あの娘達、死なせない様にね」
「……当たり前です」
陽華の真摯な響きの言葉を受けた雪菜が真剣な口調で応じているとドラゴン接近を続ける警報音が響きそれと同時にゾーラらロザリー達に向けて命令がもたらされた。
「砲撃隊、ドラゴンが接近したならば弾幕を展開しな」
「ゾーラ中隊長、こちらスーパーX改です、スーパーX改並びにMBF―X隊は長射程射撃が可能です、また、両者の射撃特性上、先制攻撃を行った方が有効な射撃を実施出来ます。スーパーX改とMBF―X隊の長射程射撃による先制攻撃実施を具申します」
ゾーラの指示に対してスーパーX改の夕凪が即座に意見具申を行い、それを受けたゾーラは磊落な笑い声と共に返信を送って来た。
「……ハッハッハッ良いねえゴジラ・コマンド、気に入ったよ、先制攻撃はスーパーX改とMBF―X隊による長射程射撃だ、砲撃隊はスーパーX改とMBF―X隊の先制攻撃に引き続いて砲撃を開始、弾幕を展開しな」
「「イエス・マム」」
ゾーラの指示を受けたロザリー達は即座にそれに応じ、それを確認した陽華は鋭い口調で僚機に通信を送った。
「D2、こちらD1、聞いた通りよ、Cと共に先制攻撃をしかけるわ、派手にぶちかましてやるわよ、終ワリ」
「D1、こちらD2
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