怨みは夜の帳に包まれて
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ハッ!!食った食った!!」
「あんた食べ過ぎなのよ」
「オイラもお腹いっぱい!!」
「ハッピーも食べ過ぎなんじゃないの〜?」
お店から出た俺たち、その中でナツさんとハッピーは膨れたお腹をポンポンと叩きながら満足気にそう言い、シャルルとセシリーがそれに突っ込む。
「それにしても、なんで宿の部屋ってみんな一緒なんでしょうかね/////」
ウェンディが顔を赤くしながら素朴な疑問を言う。
「ホント最悪よね・・・ナツはいびきうるさいし、グレイはすぐ裸になるし」
「エルザさんなんか今日俺のベッドに入って来ましたよ」
ルーシィさんと俺が愚痴をこぼす。1日目はエルザさんはルーシィさんのベッドに入っていたのだが、なぜか今日の朝は俺のベッドに入ってきていたのだ。ルーシィさんみたいに蹴り飛ばそうかとも思ったけど、後で仕返しされそうでできなかったんだよなぁ・・・
「そういえばグレイとエルザは?」
「グレイは気の毒ね」
「リオンくんとジュビアさんに連れてかれてたもんね〜」
ハッピーの質問にシャルルとセシリーが答える。あの後、ジュビアさんを口説こうとするリオンさんとグレイさんから離れないジュビアさん、その2人にタジタジだったグレイさんは行きたくもない二次会へと駆り出されたのだった。メンバーはもちろんリオンさんとジュビアさんとグレイさん。レオンは長くなると判断してか早々に退散し、ラウルくんとシェリアさんはレオンと一緒に宿へと帰っていった。
「エルザは?」
「そういえば見てないわね」
「宿に戻ったんじゃないんですか?」
ナツさん、ルーシィさん、俺がそう言う。
「いや・・・これはきっとチュッチュッチュッチュッ?」
「は?」
「どうしたの〜?ハッピー」
俺の意見を聞いたハッピーは意味のわからない言葉を発する。なんだよチュッチュッチュッチュッて。
「1人になるなって自分で言ってたのにね」
「1人じゃないと思うな、オイラ」
ルーシィさんとハッピーがそう言う。まぁエルザさんなら1人でも自衛出来るだろうから問題ないと思うけど。
「お?宿屋の前に誰かいるぞ?」
ナツさんが俺たちが泊まっている宿、ハニーボーンの前に立っている人を見つける。
「本当だ」
「あの人は確か・・・」
「目ぇいいわねあんたら」
俺とウェンディもハニーボーンの前にいる女の人を発見する。ルーシィさんは暗くて見えないらしく、目を細めて女の人を見つけようとしている。
「あ!!」
宿のすぐ前まで来ると、ルーシィさんもその女の人が誰なのかわかり声を出す。
その女の人は脇に大きめのスーツケースを携えており、服装は黄緑のタンクトップにミニスカートというラフな格好をしていた。
「お前は・・・」
「今日バ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ