怨みは夜の帳に包まれて
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俺が聞くとレオンがそう教えてくれる。確かに身長もほとんど変わらないし、年齢が同じっていうのもわかるかも。
「そっか。よろしくね、ラウル君」
「うん!!よろしく、シリルくーん!!」
そう言ってラウル君は俺に飛び付くようにジャンプする。その瞬間、レオンがラウルの尻尾を握る。
「んぎゃ!!」
ポフッ
尻尾を掴まれたラウルは白い煙に包まれると、その煙の中から俺の胸に飛び込んで来たのは小さなオレンジの猫だった。
「「「え?」」」
俺とナツさん、ウェンディはこのオレンジの猫を見て思わず目を点にする。これって・・・
「「「エクシード!?」」」
「?なんだそりゃ」
俺たちの叫んだ声を聞いて不思議そうな顔をするレオンたち。
「もしかしてこいつも6年前にこっちに送られたエクシードなんですかね?」
「ってことになるのかな?」
「正確には13年前だけどな」
俺とウェンディ、そしてグレイさんがそう言う。
「そういやシリルたちの応援席にも猫がいたね」
「セイバーにもな」
レオンとリオンさんがそう言う。
「お前が卵から孵したのか?」
「いいえ?仕事中にたまたま見つけて」
「それでレオンになついちゃったから一緒に連れて帰ってきたの」
なるほど。てかなんでレオンじゃなくて俺の胸に飛び込んできたんだよ。なんか離れようとしないし・・・
「つーか、お前は何しに来たんだよ」
グレイさんがラウルのことを話している俺たちの間に割って入り、リオンさんに問いかける。
「決まっているだろ。ジュビアをいただきに来たのだ」
「はぁ〜・・・」
真顔でそう言うリオンさんに頭を抱えるグレイさん。だけど・・・
「ジュビアならここにはいねぇぞ?」
「というかBチームの人はミラさん以外見てないような・・・」
ナツさんと俺がそう言う。ミラさんはリサーナさんと同じテーブルでスースー寝てるけど、ガジルさんやラクサスさん、そしてお目当てのジュビアさんは宿に戻ってしまったのか、今はここにはいないようである。
「何!?グレイ貴様、ジュビアをどこに隠したのだ!!」
「隠してねぇよ!!おめぇは一々めんどくせぇな!!」
掴み合うリオンさんとグレイさん。本当この2人はすぐにケンカするなぁ・・・それはナツさんとグレイさんでも一緒か。
「まぁいい。ジュビアがいないなら俺たちはこれで―――」
「グレイ様〜!!」
リオンさんが帰ろうとグレイさんから手を離すと、まるで図ったかのようにジュビアさんが帰ってくる。
「ジュビアさん・・・」
「あ〜あ・・・」
「めんどくさいことになりそう・・・」
ジュビアさんの登場でこじれるであろうこれからの展開を予想したウェンディ、俺、レ
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