怨みは夜の帳に包まれて
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らないことを話している。その辺に転がってるってグレイさんの言い方が中々ひどいような気がするけどね。
「ルーちゃん?」
「あ・・・ごめんね、起こしちゃった?」
「ププーン」
目を覚ましたレビィさんがプルーを抱っこしているルーシィさんに話しかける。
「それはいいんだけど」
レビィさんはルーシィさんに謝罪されるがどうやら別の点で気になることがあったらしく話しかけたようだった。
「どうしたの?浮かない顔して・・・」
「うん・・・セイバーの星霊魔導士のこと・・・」
「ああ。あのショートヘアの・・・」
「ユキノさん・・・でしたよね?」
レビィさんの問いにルーシィさんは落ち込んだままの表情で答える。
「すごかったよね!!黄道十二門と十三番目の・・・」
「オフィウクス!!」
「そうそれ!!負けちゃったけどね」
レビィさんの言う通り、さすがはフィオーレ最強ギルドの一員だけあって本当に強いと感じた。まぁカグラさんがそれを上回るくらい強かったのも驚いたけどね。
「命を賭ける・・・なんて言ってたから、これからどうするんだろうと思って・・・」
「確かに・・・心配ですね」
ルーシィさんとウェンディがそう言う。あの場はカグラさんの機転で収まったけど、もしかしたらまずいことになってたかもしれないし・・・考えただけでゾッとするな・・・
「よその心配してる場合じゃねぇんだけどね」
「ですよね・・・」
グレイさんと俺がため息混じりにそう言う。ユキノさんのことは心配だけど、それ以上にうちは前半の出遅れのせいで最下位を争っているじょうきょうだからなぁ・・・
「なーに、まだ三日もあるじゃねぇか。ここからだ」
「ププーン」
「そうだよね。まずは優勝目指して頑張らなきゃ!!」
ナツさんの言葉にプルーとルーシィさんがそう言う。
「おーい」
俺たちが優勝に向けて気合いが入ったところで、さっきバッカスさんと一緒に宿に戻ったはずのロッカーさんが入り口のところに戻ってくる。
「おめぇらに客だぜ。ここだ、ここ」
そう言うロッカーさんの後ろから4人の人物が入ってくる。
「げぇぇ!!」
そのうちの1人を見てあからさまに嫌そうな顔をしたのはグレイさんだったりする。
「リオン」
「レオン」
「シェリアさん・・・でしたよね?」
俺たちが訪問して来た人たちの名前を呼ぶ。グレイさんが嫌そうな顔をしたのはリオンさんが来たからだろうな。
リオンさんの横にシェリアさんとレオン・・・それとレオンの隣に見たことのない男の子が立っている。オレンジ髪のその少年の頭とお尻にはなぜか猫耳と長い尻尾がくっついていた。
「その子は?」
「こいつはラウル。一応、シリルと同い年なんだぜ」
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