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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第155話 いつか届く、あの城に
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た。リュウキにメッセージを送り、そして位置情報をマップで確認してリュウキの元へと向かったのだ。
「綺麗……だね? すっごく」
「ああ、空に舞う妖精の踊り。フェアリー・ダンスと言ったものだな」
リーファとキリトの周囲には、銀色の光の粒が溢れ出している。そして、何処からともなく住んだ弦楽の重曹が聴こえてくるのだ。音楽に合わせて、舞っている姿は、本物の妖精そのものだと思えた。
「ね、リュウキ君」
「ん?」
レイナは、ニコリと笑うとリュウキに手を差し出した。
「私たちも、踊らない?」
「……そうだな」
リュウキは、レイナの誘いに乗った。あの姿を見て、自分も同じようにと思ったのだろう。
「ふふっ、エスコートしてね??」
「……ん。だけど、オレも初めてなんだけど?」
「もーっ、そこは『判ったよ』とか、『任せとけっ』くらい言ってよー」
レイナは、ぷーと頬を膨らませる。リュウキはその顔を見て、ニコリと笑い返すと。
「ご所望とあらば。……頑張らない訳にはいかない、な」
何処か、芝居がかかったセリフを言いながらレイナの手を取った。
「……うんっ!」
月光に照らされたこの世界の上空で、2組の妖精達がこの空を舞っている。当初こそ、悪戦苦闘していた感が否めないが、徐々に慣れてきたのか、あの2人の見本を見たからか、見事にホバリングし、時にはステップを刻み、時には円舞を行い。アドリブで合わせていく。
「……リュウキ君」
「ん?」
踊りながら、レイナは口を開いた。
これまでの経緯から、そして同じ妹と言う立場からも、レイナはリーファと、直葉と話す機会は多かった。
間違いなく、キリトの次には多かった。
だから、レイナは判っていたのだ。リーファが何に悩んでいるのか、……誰を愛したのかを。
だが、どう言えば良いかは判らなかった。
無闇矢鱈に他人の悩みを言いふらすものじゃない事くらいはレイナも判っている。そして、簡単に解決できるような事でもない事を、判っている。
この件に関しては、姉のアスナには、こんな事相談出来なかった。……相談、できる筈もなかった。レイナは知ってしまったこの事を、生涯姉に言うつもりはなかった。
「……大丈夫だ」
「っ」
リュウキは、レイナの頭を撫でた。驚いて、レイナはリュウキの顔を見た。
「キリトなら、大丈夫だ。……アイツの優しさはオレはよく知ってる。……そして、時に優しさで相手を苦しめる事があると言う事も、オレは知っているつもりだ。……相手を想うあまり、相手を傷つけてしまったことはオレにもあるから」
「ぁ……」
「リーファの想い、オレも何となくだけど……判った気がした。……他人に疎かった自分がここまで
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