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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第155話 いつか届く、あの城に
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「……絶対に、色々飛んだ。学校の課題や仕事関係……っぅ………」
「う〜ん、学校のは別に良いと思うけどー……」
レイナは、仕事関係はやばくない?と思ってしまった。リュウキの仕事の事、知っているから。でも、リュウキは別段その部分は問題視してないようだ。
そして、辺りを見渡した。
「あれ……? ほかの皆は? レイナ……」
「え、うん。遠くから来てる人もいたからね。一次会は取り合えず終了ってことになったよ。二次会に来るには、家にいないと、だからね?」
「あ……ああ、そうだよな。……起こしてくれたらよかったのに」
リュウキは、渋い顔をしながらそう言うけれど、正直、あの時の彼のことを起こせる様なものじゃない。
「あはは、無茶言わないでよ。それに、また向こうで会えるから大丈夫っ。……向こうで、って言葉ももらってるよ」
「ん……、ちゃんとコンディションは、整えないと……、できるくらいは。あ……言うの遅れたよ」
「ん?」
リュウキは、レイナに身体を預けたまま……言う。皆はここにはいない。エギルも、どうやら奥に居るようで、この場にいる、この空間にいるのはレイナと自分だけだ。
「待っててくれて、ありがとう。……レイナ」
「ぁ……」
リュウキの言葉を聞いて、レイナは微笑んだ。この場に残った事だけど、皆一応は気をきかせてくれたからだった。リズやシリカの2人も……あのジュースの効力も切れてきた、と言う事もあるだろう。
「うんっ。私がリュウキくんを置いていくわけないでしょっ!……だから、もうちょっとだけ、もうちょっとだけ……このままで」
レイナは、リュウキの身体を後ろから抱きしめたまま、そう言っていた。確かに、リュウキは決して大きな背中じゃない。だけど、レイナにとっては、何よりも大きく感じる彼の背中。それは、安心感もあるからだ、と言う事もあるだろう。そして、大好きな人だからと言う事も絶対に。
「……よろしく。オレも、やっぱりまだ……しんどいから」
「うんっ」
レイナは、ゆっくりとリュウキの頭を自身の膝へと持っていく。頭を抑えながら力なくもたれているリュウキ。優しく、包み込んだ。
「あは、エギルさんから、これ預かってる。また飲んでね?」
「うん。……はぁ、オレにまだ酒は早かったって事、なんだったな。ぅ……アタマイタイ……」
「そーだよー? 早いっていうか……私たち、未成年なんだからさ。それに、あはっ! リューキ君の『アタマイタイ』ってセリフ、久しぶりに聞いたなぁ……」
「……状況が違うけど。……どっちも嫌な痛みだよ。あまり経験したくない」
そう言って、レイナとリュウキは笑い合っていた。
そんな中、店の奥では。
「はぁ、ラブコメ真っ
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