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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第155話 いつか届く、あの城に
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目指している空の向こう。
あの《浮遊城アインクラッド》
自分には決して行けない、と思っていた城が目の前にある。
「遅かったな? リュウキ」
「ああ。色々と合ってな」
アスナやレイナ、そしてリュウキと合流したキリト。リーファは、リュウキの姿を見て。
――……リュウキ君。……ありがとう。
リーファの礼の言葉を心で呟いた。本当に世話になりっぱなしだ。
「頑張るから。きっと」
「その粋だよ」
「うんっ」
リーファは、アスナとレイナの傍にまで飛んだ。皆と初めて同じ場所に立てた。リーファは、そう想っていた。
少し遅れたキリトとリュウキ。
「さて、改めて城を目の前にした心境はどうだ? キリト」
「決まってるだろ? ……今度こそ、完全制覇をしてやるさ」
「……そうだな。なら勝負と行くか」
「負けないぜ、リュウキ!」
2人は、互いに翅を羽ばたかせ飛んだ。
そもそも、競い合う様なゲームじゃないぞー!と言っていた周囲も2人の姿を見て何処か懐かしい物を見た、と感じていた。
そして、あの城はもう目の前だ。
「さぁ……」
「行こう!」
そう、何処へでも行ける。今は、行けなくても、いつか 必ず届く。
……あの城にも、そしてその先にも。
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