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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第155話 いつか届く、あの城に
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あのアインクラッドの全てが家になるかもな」
「ふふ、リュウキ君なら、しそうだよね?……私も頑張るっ」
笑顔をみせるレイナ。
そして、その時だ。
「漸く出てきたな? アップデートする時間、もーちょっと早けりゃ良かったのによう!」
聞き覚えのある声が空に響く。
「クラインさん! それに皆もっ!」
クラインだけじゃなく、その後ろには皆がもう入っていたのだ。
「よぉー、レイナちゃん! ……んで、リュウの字は大丈夫なのか? フラフラするなよ?」
「……もう、大丈夫だ」
見苦しい所を見られてしまった以上、あまり強くは言えないリュウキだった。それを見て、ニカリと笑うクラインは、翅を強く振らせた。
「さぁて、先に行ってるぞ!」
クラインが飛び上がり。そして。
「よーぉ! 店の延長代金、ちゃ〜んと請求するからなっ!」
続いて、大きなバトルアックスを背負った巨漢、エギルも続く。
「ほらほら、キリト達が、先に入っちゃうわよ〜?」
「行きましょうっ!」
「きゅるるるっ!!」
リズとシリカ、そしてシリカのペットであり、パートナーである子竜ピナも。
「ぜーったい、リーファ、あれ見て面食らってるわね。ふふん、面白そうだから、顔見てやろっと」
「無粋だぞ? 兄と一緒に楽しんでいる所を」
「そーそー。リタッちは、わたしと楽しもうヨ!」
「あー、もう! 暑っ苦しいわねっ!」
シルフとケットシーのトップであるサクヤ、アリシャ、そして 魔法使いリタも、空へと向かっていく。
「行こうっレイ。リュウキ君」
「お兄さんっ! お姉さんっ!」
そして、姉のアスナ。その肩のユイも。
「……だな。行こう。レイナ」
「うんっ!」
この空の向こうに浮かぶ城を目にして、止まっている理由は何処にもないだろう。
「お姉ちゃん! キリト君達のトコが先だよ!」
「勿論っ!」
レイナは、片方の手で指をさし、片方の手でアスナの手を握った。
「お兄さんっ」
アスナの肩に乗っていたユイは、そこからしゃらんっと言う音を奏でながら、リュウキの肩に止まった。
「……行こう」
リュウキは改めてそういった。この空の上では、キリト達も皆の事が気づいたのか、こちらの方を見下ろしていた。リュウキは、ただ無言で、指をさした。あの城に向かって。
そして微笑む。
……それが何を意味するのか、キリトには判った。
キリトは、ニヤリと笑うと、翅を広げる
「行こうと思えば何処へだって行ける。……だろう? スグ」
「う、うんっ――行くよ、どこまでも、一緒にっ……!」
リーファは頬に伝った涙を拭う。
様々な妖精達が
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