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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第154話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《後編》
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れただけのもの……なのだろうか?本当に、意志がある様に感じてならなかった。テキスト通りに読み上げているNPCには見えなかった。自分で考え、そして話をしてきている様に、レイナは感じたのだ。
『ほんと、さっきの話、全部ほんとにあった事だけど、随分と前でさ? 人も随分と変わってきたよ。……優しくなってくれた。でも、この花は、あの時の人と魔物の絆の象徴だから……、易々と渡す訳には行かないの。こーやって、時々ビーストテイマー以外に反応しちゃった時、私が出てきて試すんだ! ……本当に心優しい人間なのかを、ね?』
「……むーー!! なら、私が逃げちゃったりしたら、どーしてたのよっ!!」
『え? そりゃもう…… うふふふ……』
「な、なにっ!? その変な笑みっ!」
『彼、可愛いわよね〜??』
「っっっ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
そんな感じで……、今回の絆のクエスト《花の試練》は終わりを告げた……。
いや、まだ終わってなかった。
「……あの、りゅーき君、目覚まさないんだけど、いつ起きるの? それに、クエスト達成、ってアナウンスも出ないし」
レイナは、終わらないクエストを不審に思い、そして目を覚まさないリュウキにも不審に思っていた。
『あー、忘れてたっ』
てへっ☆ っと舌をぺろりと出しながら言われても説得力が ま〜〜ったくないといったものだ。
「んもうっ! 早くリューキくん、元に戻してよっ!! わたし、謝らないといけないんだからっ!!」
そう、レイナは、毒気はすっかりと抜けたものの、まだ罪悪感は残っているのだ。
――これが、もしも……、本当に危険な未知のクエストだったとしたら?
――本当に、プレイヤーの命が関わる条件があるクエストだったとしたら?
本当に危なかったのかもしれない。
この時、リュウキも同意があったとは言え、レイナはそんな事考えてなかった。自分が、やると半ば強行してしまったのだから。
『簡単だよ! 勿論、彼 すーぐ起こせるよ。方法、わかんない?』
「判らないから聴いてるんじゃんっ! もうっ!! ほんとに早くしてっっ!!」
『眠れる王子様を起こすのって、そんなに難しい事なのかなぁ……?』
「っっ!!!」
その意味深な発言。
そして、自身の唇。上唇に人差し指を、下唇に中指を置いた仕草。投げキッスの様にした仕草。……そして、眠れる王子様と言う言葉の意味。
「え……、ふぇっ??」
『うふ、わかったよーね? さ、ほーら、やっちゃって! 大切な人で、大事な人、その絆だって深い! らくしょーでしょ♪』
「っ〜〜!! そ、そんなっ! 人前でなんてできないよっ!! そ、それにわたし……はっ」
『あ〜、その手の発言は、私、全
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