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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第154話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《後編》
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鍛え上げるとは恐れ入る……な。我が人間に敬意を示したのは初めてかも知れぬ』
微笑みさえ浮かべる余裕が彼女にはあった。……今、一体どうなっているのか、判っていないとは思えない。強者と言っていた部下がどうなっているのかを。
そして、更に数秒後。
『……戻ったか』
ゆっくりと、身体を起こした。そして、振り返る。
そこには、レイナが立っていた。凛とした佇まいで。
この世界では、戦いで生まれる汚れ等は発生しない。だが、レイナの防具、血盟騎士団の防具は、連戦の影響なのか……、所々傷んでいる様に見えた。
「……戻って、来た! リュウキ君を……っ!」
レイナは、そう言うと……肩を落とした。それは、HPとかではなく、身体、精神を限界のギリギリまで酷使した結果だった。
脳髄がオーバーヒートしたかの様だった。
『……我が眷属、花鳥風月の全てを退けたか。人の身でありながら』
「………」
レイナは 何も答えず、細剣の切っ先を、女に向けた。
『……汝の力の源は一体何だ?』
「……リュウキ君」
レイナは、即答をした。ここまでこれたのは、彼のおかげだ。……そして、同時に、自分のせいで彼がこんな事になったんだ。
『く、くくく……』
女は顔に手を当て、朗らかに笑い始めた。
「……還してもらうわよ。まだ、足りないと言うなら、あんたを倒す」
細剣先を、相手に向けながら、そう言う。
その時だ。
『はーっはっはっは!!』
今度は、高らかに笑いだした。
「何よッ!! 早くリュウキ君をっ!!」
レイナは、突撃しようと構えた、が。それを止めるのは、この女だ。
『心配するな。あれは呪縛でも何でもない。……ただの眠りの力だ。あの男は眠っているだけだ』
「そ、そんなの、信じられないわよっ!!」
『ならば、見てみるがいい。今のあの男を』
その言葉を聞いて……、反射的にレイナは、リュウキの方を見た。磔刑られていた樹木は、消え失せ……、あのプネウマの花が咲く岩の上に寝かされていた。先ほどは、俯いていた+結界の様なものに阻まれていたからか……、その表情まで見る事が出来なかったのだ。
だから、状態が判らなかったんだ。
パーティ申請は無事、戻りリュウキのHPもちゃんと確認する事が出来る。……間違いなく無事だった。
「リュウキ、君っ……」
レイナはそれを見て……涙が浮かんだ。
『……すまぬな。お主を騙す様な事をして』
女は、ゆっくりと立ち上がった。
「どう言う事っ……。あ、あれ? 身体が……。それに、アイテムも……」
今までのダメージが無かった事になっているのだ。使用したポーションも全て元
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