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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第154話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《後編》
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 更に長時間かかるとしたら、システムを覆して目を覚ましたかもしれないが……(勿論、システム外スキル保持者のリュウキのみの荒業である)

「っっ〜〜〜!!!」

 レイナは、一瞬、固まっていたものの 直ぐに正気に戻り 思いっきり、仰け反った。そして、丁度白い岩から転げ落ちる様に落ちたその瞬間。


『あはっ ごちそーさま♪……頑張ってね〜。君達なら、どんな困難があっても、きっと大丈夫だよ〜』

 
 そんな声が聞こえてきた。……様な気がする。

「っっ///(な!!あ、遊ばれたっっ!?)」

 レイナはそう感じた。別にこんな事しなくても、リュウキは目を覚ます、なのに。それと同時に……。



〜Congratulations!〜



 その文字が躍り出た。

 そして、入手した物が表示された。《プネウマの花》 そして 《フラワーソウル》。装飾品アイテムの様だ。



「ん……、クエストクリア、か。……レイナには世話になったな。今回は。すまなかった」

 リュウキもその文字には勿論気づき、ゆっくりと身体を起こした。……レイナはまだ俯いたままだった。

「……レイナ?」

 リュウキは、立ち上がると、レイナの傍へと向かう。レイナは、リュウキに背を向けた。

「え、と……、リュウキ君。ご、ごめんね。わたしのせいで、こんな目に……」

 レイナは、さっきの羞恥もあったけれど、リュウキが起きた時に 改めて実感し、そして後悔したんだ。自分のせいで、リュウキが危険な目にあった事を。

「……危険? ああ。クエストの為のもの、だろう? 問題無い。ただ、オレが何も手伝えなかった事が悔やまれる。謝るとすれば、オレの「……で、でもっ!」っ」

 レイナは、リュウキに最後まで言わせず、続けた。

「もし……、もし、本当に大変なクエストで、私がちゃんとクリア出来なかったら………? ……リュウキくんに何かあったら、わ、わたしっ……わたしっ……」

 レイナは、震えていた。

 もしも、もしかしたら、〜だったら、〜こうしていれば。それらは結果を考えたら無意味だ。


「……たら、れば、だろう? オレは無事だった。……レイナのおかげでだ。……それで良いじゃないか。感謝しているよ」

 クエストの内容は、判っていない。

 だが、ここで間違いなくトップクラスのプレイヤーであるレイナがここまで言う以上、今回の難易度が高かったのだろう。

 第47層には似つかわしくない程のクエスト。恐らく人質を取った討伐系のクエストだろうと推察できる。

「っ……わたし、わたしは」

 さっきのレイナとは本当に別人だ。

 実は……あのキス未遂事件?が無かったら、ちゃんと正面から謝れ
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