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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第154話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《後編》
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って思っちゃうけど」
レイナの意見は最もだ。
殆どず〜っと、ドヤ顔で撃ち続けているのに当たらない。……通常のプレイヤーであれば、だんだんいたたまれなくなって、撃つのを諦めようものだが、相手はNPC。プログラムだから、シークエンス通りにしか動かない。
所謂、《1》か《0》、《Yes》か《No》か、それだけみたいだ。
データとはそう言うものであり、避けられた場合のプログラムを組み込んでないから、初期に戻る事を繰り返している。
「はぁ、仕方ない。レイナ、オレはアレに当たるから 多分、オレにペナルティがあるんだと思う。……頼る事になりそうだが、構わないか?」
「うんっ! 任せといて! だって、わたしがやるっ! って、言ったもん。頑張るよ!」
レイナは胸を叩きながらそういった。この時は……、本当に安易な気持ちだった。
――……ただのイベントクエスト。それも、中層クラスの。
それに、リュウキの神業とも言える回避術を見せてもらい、ちょっと間の抜けたNPCも見た。……一番の衝撃は、あの光の矢が来るのが判っていたならまだしも、普通は避けれないであろう攻撃?を躱した事だ。普通あんなことは有り得ない、と思ってしまった。
だから、レイナは安易な選択をしてしまったんだ。本当に……。
『汝らの絆……、我に見せてみよ!』
もう、かれこれ 4回目くらいだろうか?
美しい顔のNPCなのに、ギャグ要員?って勘違いしちゃいそうな気分になる。表情も全く変えずにしてるから、相当な忍耐力だ!
……はい、プログラム、NPCなので当たり前です。
「ん。OK」
リュウキは、迫る光の矢。それを今回は、避けたりはしなかった。
緑色の光の矢が……、リュウキの胸に突き刺さると同時に、どすんっ!!と言う音が、訊こえた。通常であれば、かなりのダメージになるであろう風切り音と身体を貫く音。
「っっっ!!!??」
これは、レイナだけじゃない。……リュウキにとっても想定外の自体だった。
最初からイベントクエスト発動する為に、何らかの現象は起こるだろうとは思っていた。だが、当たらなければ進まないイベントクエストの攻撃だから、以前にもあった、あのヒゲ程度であろう、と思っていたのだ。それに、誰もクリアした事の無い様なクエストじゃない、何人か、入手した者達がいると言う情報もあった。細かな詳細は、明かさなかった様だが。
……だから、リュウキもレイナと同じだ。
リュウキは、HPの残の確認も出来なかった。そして、瞼が異常なまでに重くなってくる。
(安易な選択を、したな…… すま、ない…… レイ……)
と薄れゆく意識の中で、思ってしまっていた。最後に想うのはレイナ
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