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オズのカエルマン
第九幕その十三

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「けれど僕達もそうだね」
「はい、カエルマンさんは黄色で」
「君達もね」
 それぞれの色です。ジョージは赤、カルロスは黄色、恵梨香はピンク、ナターシャは黒、そして神宝は青。五人共それぞれが好きな色の服を今も着ています。
「それぞれの色だし」
「魔法使いさんとケーキさんも」
「そうしたものだよ、それでね」
「それで、ですか」
「それを誰も拒まないから」
「いいんですね」
 神宝も応えます。
「だから」
「そうだよ、色は一つだとかえってよくない」
「色々な色があってこそ」
「素晴らしいからね」
「色を光と考えると」
 魔法使いが言うことはといいますと。
「絵の具でなくてね」
「絵の具でなくて、ですか」
「そう、絵の具の色を合わせるとね」
「何かどんどん」
「そうだね、混ざっていってね」
「変な色になりますね」
「けれど光はね」
 光の色を合わせると、というのです。
「違うね」
「合わせていくと白くなっていきますね」
「より奇麗になっていくね」
「はい」
 神宝は魔法使いに答えました。
「絵の具と違って」
「そうしたものなんだ、世の中の色はね」
「色々あって重なっていけば」
「より奇麗になるんだ」
「そういうものですか」
「そうだよ、オズの国でも君達の世界でもね」
 魔法使いはバーベキューのお肉もお野菜も楽しみつつ答えました。
「一緒だよ」
「沢山の色があって」
「重なり合って奇麗になるんだよ」
 こうお話しながらでした、一行はバーベキューを食べて身体を洗って歯も磨いてでした。この日もゆっくりと寝てです。
 朝起きてトーストとオムレツを食べてでした、また北に向かいました。
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