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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第153話 追憶のアインクラッド・レイナ編 《前編》
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んっ!!」
これは、大分恒例になってきている。リズがレイナをからかっている事が。それを見たシリカは思わず。
「れ、レイナさん……、何だかとっても可愛いですっ」
そう言っていた。 この中では、間違いなく一番その言葉にふさわしい容姿であろう少女はシリカなのだが。そんなシリカでも 今のレイナは可愛く見えてしまうのだろう。
アスナと容姿が似ているのに、とても可愛らしくリズの胸元をぽかぽかっ と叩いているのだから。
そして、この場に揃った大半の女性プレイヤーはシリカと同じ気持ちだった。
微笑ましそうに見ているのが、最年長者であるユリエールだった。シンカーを助けに行く為に、協力してくれた時の彼女は自分なんかよりずっと凛々しく、しっかりしている、と言う印象を強く持っていた。
それは、アスナに対しても同様だ。
だけど、ここの彼女達はとても可愛らしく、そして愛らしい。……彼女達にだって、重圧がかかっていた筈なんだ。大きな組織を纏める為に。自分達もその事は、正直申し訳ないとどうしても思ってしまう。本人達は、大丈夫だと言ってくれても、……適材適所だと言ってくれてたとしても。
「いや、そう思いつめてしまう事が、笑顔を絶やしてしまう方が 彼女達に悪い。……笑顔でいなければ」
「ん? どうかしたのかい?」
「いや……何でもないよ」
ニコリと笑みを見せるユリエール。
何でもない、と言っていたがシンカーには何処か判った気がした。彼女が何処を見て笑っていたかを見れば、一目瞭然だろう。そして、笑顔の理由も……。
だから、シンカーはユリエールの隣に座ると、そっと肩を抱いた。ユリエールも、シンカーに身を委ねる様に、そっと身体を預ける。
2人は、改めて助けてくれた人たちを。……あの世界の英雄達を、笑顔で見守っているのだった。
そして、まだ、話はまだ続く。
「りゅーきくんっ! 一体リズさんと、何したのっ!! もうっ、おきてよー!」
レイナは、まだ目を覚まさないリュウキの頬をぐに〜んっと伸ばす。上手く呼吸が出来ないせいか、ふがっふがっ!≠ニ言っているがお構いなく。……正直、可愛い、と思ったりしておもちゃにしかけているのはご愛嬌だ。
「にっひひ〜、はーい! じゃ、そろそろレイの番よ〜?」
「えっ? ひゃ、ひゃっ!」
リズは、レイナの脇部分に腕を入れた。そのまま、羽交い絞めに?と思ったがそこまでは入れず、脇をこちょこちょ!っとこちょばす!
「わぁっ! あ、あは、あははっ、り、リズさっ! や、やめっ! わ、わたしそこ、弱っ! ひゃぁ〜!」
「ほうほう、レイはここが弱いのか〜、りゅーきは知ってるのかい??」
「だ、だめっ! や、ああんっ! や、やっ!
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