暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
主君の守り手
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上げながら語りだした。それはこれから死地に向かう者にしてはずっと澄んだ表情だった。
「私がここで逃げれば確かにアルビオンの血は残る。いつかまた勝てるチャンスが来るかもしれない。でもそうなれば一番犠牲になるのは民だ。力の無い民たちをこれ以上巻き込むわけにはいかない。・・・アルビオンはここで滅びるべきなんだ。」
『・・・・・』
ウェールズの独白を、ルイズや架だけでなくキュルケたちも口を開くこともできなかった。
民のために自身の死が必定だと言い切る。そのことに、一体どれだけの覚悟、心の強さがいるのだろうか。
と、ウェールズはこちらに向かってニッコリと笑いかけた。
「まあ、もう一つ理由があるんだけどね。」
「もう一つ?」
「君たちと同じさ。」
「「「え?」」」
ウェールズは答えながらキュルケたちの方を向いた。言われた当の三人はポカンとしている。
「君たちはミス・ヴァリエールたちを助けるためにこんな危なっかしい戦場までやって来た。私も同じだ。永い間王家に仕え、僕たちと時に笑い、時に叱咤し、何より支え尽くしてくれた仲間が、今戦場にいる。その人たちを置いて私だけおめおめ生き延びようなどどうして出来ようか。」
その様子をルイズたちは眩しいものを見るかのように目を細めていた。そんな中、架はポツリと呟いた。
「結局・・・貴方は王なのだな。」
そしてこの日、アルビオンの王家は永い歴史に終止符を打った。王家側の人間は誰一人背を向けることはなく反乱軍に向かっていったという。
その際、彼らは口々にこう叫んでいたという。
“アルビオン万歳!!!”と・・・
「あれ?私は・・・。」
気が付いたら私は静かな野原にいた。一面に広がるのは、野原の緑と星がよく見える夜空だけ。
「どうしてこんなところに・・?」
確か私は皇太子さまと分かれて、タバサのシルフィードで学院に戻ろうとしてたはずなんだけど・・・。
ボンヤリとその景色を眺めながら考えていたら、
「こっちだ!がんばれ!」
「はあっ、はあっ、まってよ〜!」
向こうから二人の子供が手を繋いで走ってきた。引っ張っているのは男の子、もう一人は女の子。女の子は男の子よりも幼いみたい。二人とも白のシャツとズボンって平民でも着なさそうな質素な服装。しかもボロボロだし。
「よ、よし・・・、ここまでくれば」
「はあ、はあ〜〜〜。」
二人ともよっぽど走ったのかしら。私の近くで止まったかと思えばすぐにへたり込んじゃった。
しかも裸足で。膝から下は見るのも痛々しい様になってる。
「ねえ、大丈夫?」
さっきから無視されているみたいだから声をかけてやった。すると男の
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