暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
主君の守り手
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った。

「アンタたち・・・」
「急いで来てみたんだけど、どうやらいいタイミングだったようだね。」
「ああ助かった。お前たちも無事だったか。」
「・・・問題ない。」

 恐らく、()は頼みをちゃんと聞いてくれたのだろう。万が一の為の措置だったが、結果的にやって成功だったのであろう。
 帰ったらお礼をしないとな・・・。

「・・・というかルイズ、貴女のその状況は一体何なの?」
「「え?」」

 キュルケが不機嫌そうな様子で尋ねてきたので、架とルイズは自分たちの状態がさっきのままだということを思い出した。
 その状態というのが・・・
 
架はルイズとウェールズに覆い被さろうとしていた。
しかし、距離と身長的な問題でそれが出来たのはルイズの方だけだった。
さらに架はその際、ルイズの頭に衝撃がないように後頭部にしっかりと腕をまわしている。
で、二人は今宙に浮いているわけで。

「「・・・・・・・・・」」

 結論を言うと、架がルイズを思いっきり抱きしめているようにしか見えないのであった。

「あ、アああ○※▼♯□$%@*&¥∞〜〜〜〜〜!!!!!!」
「い、いや待てルイズ!これは」
「全く、瓦礫に埋もれそうだって時に、随分とお楽しみだったようねぇぇぇ。」
「キュルケも何を言っている!?俺はルイズを守ろうと・・・」
「・・・ふしだら」
「やれやれ、もしや君たちは信頼関係以上で結ばれているのかね?」
「タバサ、ウェールズ・・・」

 額に青筋が浮かぶキュルケに若干視線の温度が下がっているタバサに必死に笑いを堪えようとしているウェールズ。
 弁解をしようとするも誰も聞いてくれず、一緒に抗議すべきルイズは顔どころか全身真っ赤にして口をお魚さんよろしくパクパクしている。そんな状況に架はこう呟くしかなかった。

「なんでさ・・・。」


 



 地上に降りた面々は崩れた礼拝堂を何も言わず眺めていた。崩壊する音も止み、静寂が漂う中最初に口を開いたのはウェールズだった。

「私は、行かなければ。」
「っ!・・・そうですか。」

 その呟きを聞いたルイズはハッとしたようにウェールズを見たが、やがて出たのは沈んだ声だった。

「おや、前のように亡命を勧めたりはしないのかい?」
「・・・姫様のお気持ちを考えると、やはり皇太子さまには是非ともトリステインに亡命なさって欲しいと思います。ですが」
 
 ウェールズのからかうような口調に対し、ルイズは更に沈みを増したような声音で答えた。
 チラリと架の方へ見やるとルイズは続けた。

「覚悟をお決めになった者に口を出すのは、最も無礼だと思うので。」
「・・・カケル君は分かっていたみたいだけどね。」

 ウェールズは空を見
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