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魔法少女リリカルなのは Searching Unknown
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来たきっかけでもあるし、事と次第によっては俺の名に関わる事態なんだよ」
「そうか。まぁ確かに、『あれ』を強奪されたのは私の落ち度であることは間違いない。故にその件に関しては既に上層部に謝罪文と共に文書で報告している」
「だからあんなクソつまんねぇ任務が俺に降りてきたってわけか。全てお前さんの失態で。最高にハッピーな休暇中に」
「……そういうことだったのか。すまなかった」
ジェイルが素直にフレディに頭を下げた。それを見たフレディは満足そうな笑みを浮かべると殺気を消す。
「ま、お前さんのミスだってのがわかったしこれ以上は不問にしてやる。こういうのもウチの仕事の内だし、休暇潰されんのもいつものことだからな」
「感謝する」
「さて、本来ならこのまま街を散策と行きたいところなんだが、俺は生憎外回りの勤務中でね、そろそろ戻らねぇとまたバカ共が騒ぎ出しかねない」
「わざわざ仕事中に来てくれたのか?ますます申し訳ないな」
「構わん、どの道暇な身だからな。だがこんなところまで出向いたまんま手ぶらで帰ったらそれもそれで上からガタガタ言われかねない。まぁ今更別にどうでもいいんだが、『あれ』に関して何かわかったことは?」
「上層部に既に報告済みだ。一部を除いてな」
「……その一部ってのは、どこにもばらせないネタなのか?」
「そうだ。確証が得られていないのもそうだが、これがもし本当ならあまりに危険すぎる」
「どれくらい危険なんだ?」
危険という言葉が相当大好きなのか、嗜虐心をむき出しにした満面の笑顔を思わず漏らしてしまうフレディ。それを見たジェイルは少し表情を引きつらせながら、彼の耳元で囁いた。
「もし私の仮説が正しければ……『あれ』を竜二君が、いや、正確に言えばアスカ君が使えば、君という存在を一片残らず消滅させかねないほどだ」
ちなみにこの時間に働いていた矢吹は、何かをした覚えもないのに「死にそうなほど怖い空気が事務所から何度も漏れていた」と語っていたとか。
深夜のクラナガン。フレディが未だ戻らない中、行方不明者が出ないか捜索と不審者対策の警戒を強化していると思しき警察官が大量に街を巡回している。私服でこそあるが、懐に物々しい装備を隠しながら。そんな警察官と喋りながら、遊び歩いているのは直人と神出鬼没なあの女性であった。デートなのか、お互いにラフながらも小綺麗な格好をしている。
「ホンマに警官増えたなぁ、お仕事ご苦労様でしたってやっちゃで」
「仕方ないわね、公にはできないけど、暁の人間がクラナガンにも潜伏してるって話もある以上は」
直人はグレーのテーラードジャケットに白のワイシャツ、空色のチノパンにダークブラウンの革靴というコーディネートで、尻ポケットに腰まで伸びた同色の革紐がついている赤い長
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