一心同体
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...ひゅんっ
...ひゅんっ
「 ふう 」
もはや日課になりつつある亞剣の素振りを終え、僕は一息つこうと腰を下ろした。
素振りなんて今時古臭い事をやっているのは、急遽出場が決まった大会が近いからなのだー
...なのだー
「 それにしても素振りってヒマだな〜って誰か相手してくれないかな 」
なんて言ってみたりして。
そもそも、人目につかないようにこんなところで素振りしてるのに、そうそう練習相手が見つかるわけが...
「 いいよ。やろうか 」
背後からの返答。耳に届く鋭い風切り音。
立ち上がる時間も無く、傍らの亞剣を掴み振り向きざまに構える。
カシュンッ....
...そして何かが両断される音がした
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「 いやぁ〜まいった!まさか愛犬が真っ二つにされるとは、天晴れじゃの! 」
「 いやいや、お姉さん変換ミスしてますよ? 」
いいのか?このままでは愛玩動物が惨殺されたことになってしまうが...
「 気にするな。我が愛犬「血和輪」も本望じゃろう 」
「 変換ミスじゃ無かった!? ...いやもう犬なのか剣なのかわからんですな 」
「 む、自分の剣に愛称をつけて何が悪いのじゃ!!のじゃ! 」
「 なぜ二回? 」
「 大事な事は二回言うのがまいぽりしーなのじゃ 」
「 あ、そう 」
とりあえず五階の無いように言っておく(変換ミスはとりあえず放置で)
僕が切ったのは剣で、決して犬ではない
「 しかしお主なかなかやりおるな... ☆4の武器を両断するとは 」
「 あ、この剣☆5なんで 」
「 そうかそうか。ではこちらも☆5を用いなければなるまいな! 」
「 まだやるんですかー? 」
正直家に帰ってシャワーを浴びたいがそんな雰囲気ではないらしい
豪奢なドレスを着た女性が金ぴかの槍を振り回しながら突っ込んでくる
「 これぞ我が最強の矛!! 『神槍ゴルバチョフ』じゃあぁぁーーー!! 」
「 いやあんたちょいちょい変な名前付けてくるね!? 」
「 も ん ど う 無用ーー! 」
「 あっ、ちょっ... 」
すぱーん...
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「 ...グスン 」
「 泣くなって 」
「 ....ごるばちょふ〜 」
「 ごめんって。弁償するからさ。 」
「 ゴルバチョフの代わりはおらぬ!! 」
「 じゃあこれ 」
『招風乃鎧』くらいならいいか。まあいらんしよかろう。
「 ... 」
「 いらなかった? 」
「 ぁ...ぅ 」
「 ん? 」
「 ..
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