第4章「出撃、Xシリーズ」
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た。(BGM終了)
「MBF―X隊全機、発進終了、続けてスーパーX改スタンバイ、スーパーX改スタンバイ」
MBF―X隊の発進したドッグ区画から防火隔壁を隔てた後方の第2ドッグ区画にブリッジからの放送が響き渡り、その放送はドッグ区画の中央に鎮座するカブトガニとフリッツヘルメットが合わさった様な特異な形状の機体、飛行要塞スーパーX改のコクピット内にもスピーカーを通してその放送が到達していた。
「MBF―X隊が発進したわね、各員、準備良ければ報告」
スーパーX改の機長席でスピーカーから響く放送を耳にしたスーパーX改機長の第1特殊戦術飛行隊第3小隊長の佐伯夕凪二等陸尉は鋭い表情を浮かべながらコクピット内の隊員達に声をかけ、それに対して火器統制員席に座る五十嵐美鈴二等陸曹が口を開いた。
「火器統制席、準備良し」
「操縦席、準備良し」
「副操縦席、準備良し」
「主観測席、準備良し」
「副観測席、準備良し」
美鈴に続き、正操縦員の福留光一三等陸尉、副操縦員の久武信行二等陸曹、主観測員の毛利仁一陸曹長と副観測員の御子柴源之丞二等陸曹が相次いで報告を行い、それ等の報告を受けた夕凪は即座にブリッジに通信を送った。
「雷光、ごちらゴジラ・コマンドC(チャーリー)発進準備完了、何時でも行けます、送レ」
「ゴジラ・コマンドC、こちら雷光、了解しました、直ちに上部ハッチを開放します、送レ」
夕凪がブリッジとの交信を終えると同時にスーパーX改の頭上の天井がモーターの駆動音と共に開かれて夜空が覗き、夕凪は天井が開ききったのを確認すると同時にブリッジに通信を送った。
「C、ハッチ開放を確認しました、直ちに発進します、終ワリ」
「雷光了、グッドラック、終ワリ」
「……スーパーX改、発進!」
「了、スーパーX改、発進!」
夕凪はブリッジとの交信を終えると鋭い口調で発進を命じ、それを受けた福留は素早く応じながらスーパーX改を発進させた。(BGM・スーパーXマーチ)
福留の操作を受けたスーパーX改はエンジンの轟音を轟かせながらゆっくりと上昇を始め、開放された天井を通過して夜空へと姿を現した。
「所定高度に到達したなら、水平飛行に移行、直ちにDとの集合空域に移動せよ」
「了、所定高度に到達後、速やかにDとの集合空域に移動します」
夕凪は機長席のモニター類を確認しながら福留に命令し、福留は復唱しながらスーパーX改を上昇させて行った。
上昇を続けたスーパーX改は所定高度に到達すると直ちに陽華達との合流空域に向けて前進を開始し、本隊の上空直俺に当たる2機のMBF―Xのバンク(軽く翼を上下に振る機動、僚機や地上に対する合図として使用される事が
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