本編
第三話
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の額に当てたのだった。そう、俗に言うでこピンであった。
「これは皆を心配させた罰ですルイズ」
「はい…母様」
「そしてルイズ、よくぞ母の元へ帰って来てくれました」
同じ人物から発せられた声だったにも関わらず、先ほどの厳しい声とは打って変わって優しい声になったそれを聞いてルイズは目を開けた。そこにはずっとずっと会いたかった母の顔があった。
「はい、はい!母様!ただいま帰りました!」
今度はルイズ自ら母に抱き着いた、いろいろと言いたいこともあった、もっと成長した自分を見てもらうために大人な対応をすることも考えていた、それでもただルイズは母の胸に飛び込んだ。
「おかえりなさいルイズ、本当に無事でよかった」
「母様、母様…」
ルイズはそこで泣いた。異世界より帰還し、初めて泣いた。生まれたばかりの赤ん坊であるかのように母の腕に抱かれて、ひたすらに泣いた。
ルイズはひとしきり泣いたあと、ふと思い出して、書斎の入口で扉を開きかけていた父が母の閉めた扉に撥ねられて気絶している発見して母共々大慌てになった。
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