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リリなのinボクらの太陽サーガ
同族
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右腕と一体化している有機的でグロテクスな見た目の、刃はバルディッシュそっくりの大鎌。そして“A-7”と謎の文字が刻まれたチョーカーを首に巻き、7を除いた1から12までの数字が刻まれた11個のチョーカーを、何故か大事そうに左腕にはめ込んでいた。

ま、まさか……!

「ま、ママ! ママ!!」

『いきなり血相変えて、どうしたのアリシ……ッ! なっ…………そ、そのアンデッドは!?』

「か、あさん……もしかして、彼女は……私以外の……!」

『……ええ、その推測はおおよそ正しいわ、フェイト。その子はかつて、私がプロジェクトFATEで、あなたの前に生み出した試作型クローンの一人。全部で13人もの彼女達を生み出す過程で培ったノウハウを用い、あなたを五体満足の身体で生み出す事に成功した』

「五体満足……?」

『試作型は生成過程で身体や内臓の一部を作れず、どこか欠けた姿となってしまったの。そしてフェイトが生まれた時、失敗作だった彼女達は廃棄処分となり……』

「もうやめて! その先は聞きたくない……!!」

母さんの自白から思わず耳を塞いで、真実を前にして頭を抱える。つまり私は複数の意味で姉である彼女達の犠牲の下、この世に生まれた事になる。その事実を知った途端、私は自分の足元に彼女達の死体が無数に転がり、全身血まみれの姿で立っている光景が脳裏に浮かび上がってしまった。全身の体温が急に冷えていき、足に鎖が巻き付いたように鈍重になり、自分をまるで第三者が見ているような遠い感覚。私が培ってきた大切な何かが砕け散ったような……そんな気分だった。

『ごめんなさい。私はあの子達が全員死んだと思っていたから、あなた達にこの事を伝える必要は無いと思っていたけど、まさかアンデッドとして蘇っていたなんて思わなかったの……! ごめんなさい……ごめんなさい……!』

「…………」

「前に……お兄ちゃんが言ってた。人間が変異体になったら、他者を取り込むごとに異形の姿となり、掛け算式に強くなるって。だからこの7番の子は……多分、他の子を食べた事で身体を……」

そして……そんな彼女をニダヴェリールの局員を使って、ラタトスクが密かに送り込んだんだと思う。悔しいけど、ラタトスクの策は恐ろしく効果的に働いてしまった……。

確かにアンデッドとなった彼女の存在を目の当たりにしたのは、私にとてつもない精神的ショックを与えた。できれば背を向けて真実から逃げ出したい、だけど現実は私の気持ちなぞ一切気にせず、容赦なく牙をむく。

「グルルル……グォアアアアアアア!!!」

「う、うぅ……わぁあああああああぁぁぁあああぁぁぁあああ!!!!!!」

変異体となった彼女が襲い掛かってきて、私はバルディッシュを否が応でも構え、運命に立ち向かわざる
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