同族
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の中に入って……?」
『あぁ、それは違うよ、フェイト。コアはアルカンシェルにも耐えられる強度らしいから、彼女達はそれより威力の高いラジエルの主砲を使うつもりだよ。ちなみに動力源は魔力じゃないから、この状況でも問題なく使えるんだ』
「なぁんだ、お腹の中に入るわけじゃないんだね」
「体内に主砲を撃たれるファーヴニルに思う所はあるけど……生き残るためなら仕方ないわね」
『それにしても管理局が誇るアルカンシェルより威力が高いとか……そもそもラジエルの動力源って何なの?』
『わからない……時間も無いから、そこは教えてもらえなかった。結局、僕達が駆け付ける事が出来ない以上、地球はエレンさん達に任せるしかない。時間稼ぎも彼女達がやり遂げると信じて、僕達は封印方法を探す事に専念した方が良い』
『だけど過去の文献って星の数ほどあるのに、何の手掛かりも無く探すのは不可能だわ。せめてキーワードの一つでもないと……』
『キーワードはあるよ。……覇王、クラウス・G・S・イングヴァルト。彼がかつてファーヴニルを封印した張本人だ』
『は、覇王だと!?』
『まあ、クロノ達が驚くのも当然だよね、覇王クラウスの名前はそれなりに有名だし。とにかくそういう事だから覇王関連の資料を探して封印の術式が残っていないか、しらみつぶしに探さないといけない。そのためにも、本局にある無限書庫に行く必要があるんだ』
『無限書庫?』
『次元世界の全ての書物が内蔵されている、自動情報収集装置のような場所だ。旧世代のロストロギアだという話もあるが、詳しい事は僕達も分かっていない。ただ言えるのは、これまで無限書庫の中を整理できる人がおらず、無数の本が雑多に散らかって混沌としている事だ。それに少しでも奥に進めば未開拓区域も大量に残っているから、一種のダンジョンとなっている』
なら人海戦術で無限書庫を整理していけばいいのではないか。今、クロノ達が話している内容に、そういう話が出て来るのは当然の摂理だった。だけどここで大きな問題が発生してしまった。それは次元空間の魔力が枯渇している現在、地球に行けないように本局にすら行く事が出来ず、更に本局内部でもエナジー無しでは魔法が使えない。つまり無限書庫を使おうにも行く手段が無く、万が一たどり着けたとしても、私となのは以外の魔導師が魔法を使う事が出来ないのだ。
まぁ、資料の捜索は魔法無しで頑張ればいいんだけどね。別に魔法に頼らずとも、本を探す事ぐらいできるし。それに無限書庫以外でも、歴史書を溜め込んでいる人や本の収集家といった物好きがミッドチルダにもいるはずだから、その人達が持っている本を探ってみるという方法もある。その事を伝えると、冷静に見ればむしろそっちの方が現実的かもしれない、という意見が出て来た。
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